片づけしすぎると、子どもの才能を伸ばすのを妨げる!?「散らかった部屋」の意外なメリットとは
子どもが「散らかすこと」をポジティブに捉える!
子どもが遊び終えた後、部屋が散らかってイライラ…。子どものいる家庭ではよくみられる光景なのではないでしょうか? 【あわせて読みたい】「片付けなさい!」はむしろ逆効果…。“自分で片付けられる子”になるある一言とは でも、少し見方を変えると、その状態にもメリットはあるんです! そこで今回は、自身が高卒のシングルマザーでありながら、娘を全米No.1の公立大学の特待生にまで育てたという高松ますみさんの著書『高卒シングルマザーがわが子をUCLA特待生に育てた45の方法』(かんき出版)から“お片づけは1日1回で十分”というトピックスをご紹介! おもちゃで散らかった部屋に隠された、子どもの創造性を伸ばすヒントとは?
お片づけは1日1回で十分
ブロックで遊んでいた子どもが、突然別のおもちゃ箱から人形を取り出して遊びだした。その後、おもむろに絵本を出して読みはじめ、気がつくと部屋がとんでもなく散らかっている……。ご自宅をこんな状態にしないよう、1つの遊びが終わったらその都度片づけさせているご家庭も多いのではないでしょうか? わが家には、「お片づけは1日1回、夕食前に家族みんなでする」というハウスルールがありました。つまり、「片づけは1日1回しかしない」ということです。 おもな理由は、途中で片づける必要がないので子どもたちが遊びに集中できること、そして遊んでいる最中に次々と湧いてくる、「あれもしたい」「これをしてみよう」という創造力発露のタイミングを逃さないためです。 1つの遊びが終わるたびに片づけをしないことで、1つのおもちゃでいろいろな遊び方ができるようになります。 たとえば、わが家のきょうだいが好きだったプラレールの場合、線路をレイアウトしている最中に、読みかけの本を使ってトンネルを作ってみたり、出しっぱなしのブロックで信号機や街を作ったり、近くにあったお人形を乗客にしたりして、2人でどんどん世界を広げていました。 部屋のなかがつねに片づいていたら、こういった発想は生まれません。まわりにいろいろなおもちゃが散らばっているからこそ発揮される創造力もあるのです。 こう言うと、「部屋が散らかっているとストレスが溜まる」という声が聞こえてきそうですが、実は逆です。昼間、いくら部屋が散らかっていても、夕食前には片づくとわかっていればイライラは減ります。 また、夕食前に片づければ、食事中におもちゃが気になってしまい、途中で席を立って遊びはじめることもなくなります。 どうしても抵抗がある方は、子どもが部屋を散らかしてもそっと見守ることは、子どもの脳を活性化させ、発想力、創造力を育むことだと考えてみてはいかがでしょう。 「いろんなものを出したら怒られるかな」などと親の目を気にして怯えていたら、決まった線路のパーツを組み立てることでしか遊べません。自由に遊んでいいと安心できる環境だからこそ、自由な発想で自分の考えていることを形にしたり、もっと楽しむ方法はないかと試行錯誤したりする力が伸びるのです。