天然繊維ボディは土に還る!? CO2排出量最大85%削減したボディをまとったトヨタ「ハイラックス」で「アジアクロスカントリーラリー」挑戦へ
天然繊維材料の製造から廃棄までCO2排出量を最大85%削減
今回も外装にはスイスのBcomp社の天然繊維材料を使用しています。このフラックスファイバーコンポジットを使用したパーツはカーボン製パーツと比べて製造から廃棄までのCO2排出量を最大85%削減するということです。 車両に搭乗するのは2023年同様、新田正直/里中謙太ペアとなります。コンポジット製品成形メーカーである「トラス」の代表取締役である新田選手は、2022年AXCR初挑戦で総合20位完走、2023年は総合10位完走を果たしています。 2023年から新田選手とペアを組んでこのAXCRにコ・ドライバーとして参戦している里中選手は、トヨタの電気自動車(BEV)開発室に勤務。コ・ドライバー歴8年で、今シーズンも全日本ラリー選手権でJN5クラスにARTAオートバックス ヤリスCVTで冨本諒選手のコ・ドライバーとして参戦しています。 「WÜRTH POWER 135 TRD HILUXレーシングチーム」を支えるのが、ドイツに本社を持ち、自動車および建築業界で整備用品やカーケア商品、補修用ケミカル、さらには工具や安全保護用品などを幅広い化学製品を扱うウルトです。そして現地ではトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)、TRD/TCD Asiaによるメンテナンスが毎日行われます。 地球環境に配慮した素材を身に纏い、大きく性能アップしたハイラックス。その決勝レースは2024年8月11日からスタートし、7日間で約2000kmを走破することとなります。
青山義明(AOYAMA Yoshiaki)