パパ記者も目覚めた!? 子どもたちに生理とフェムケアを教える「ティーンビューティゼミ」開催
美容ジャーナリストの鵜飼恭子氏と、女性の体についてや悩みのケアなどの認知活動を行っている一般社団法人 日本フェムテックマイスター協会(以下、日本フェムテックマイスター協会)の共催による「ティーンビューティゼミ」が7月21日、都内で開催された。今回のテーマは「ティーンの生理・フェムケア第二弾 with ママの更年期ケア」。フェムケアとは、Female(女性)とCare(手当て)を組み合わせた造語で、生理など女性特有の体の悩みに対する製品やサービスを指す。本イベントには、フェムケア初心者といえる年代の女子小中学生やその親が参加し、生理の仕組みや最新のフェムケア商品、またその使い方について学んだ。 【写真】生理用品の使い方の説明に熱心に耳を傾ける子どもたち
今回で5回目の開催となるティーンビューティゼミ。鵜飼氏は冒頭で、イベント発足の経緯について「SNSの影響で美容の利用が低年齢化している中、間違った情報を得てトラブルを起こす人も多い。正しい知識を早くに伝えないといけないと思った」と語った。
日本フェムテックマイスター協会の小平真実理事は「女性特有の健康上の悩みを技術やケアを通して解決していくサービスや商品全般をフェムテックやフェムケアと呼んでいる」と説明。「自分の体のことなのに、意外と知らないことが多い」と指摘し、「今日は学校ではなかなか学べない自分の体のことを学んでほしい」と挨拶した。
専門家が女性の体について分かりやすく解説
イベントは主に4部構成で行われ、第1部では白金高輪海老根ウィメンズクリニックの海老根真由美医師が、ティーンの体について講義を行った。海老根医師は、子宮の重要性や女性の体の成長過程について詳しく解説。 小中学生の参加者らに「“日本は人手不足” “このままだと日本人がいなくなる”という話は聞いたことがありますか?」と語りかけ、子宮の役割や女性の体の成長について、参加者の年齢に合わせて分かりやすく解説。「子宮は、赤ちゃんの時はすごく小さくて、小学生になると5センチぐらいになって、大人になると7センチから10センチぐらいのサイズになります」と具体的な数字を挙げながら説明した。 さらに、生理の仕組みについても「初めは時期がバラバラだったり、血がちょっとしか出なかったり、いろいろなことがあるのですが、18歳から20歳になるまでに、毎月1週間ぐらい、子宮から血が出てくることになります」と触れ、「よく寝ること、よく食べること、よく話すことが大切」と体づくりの重要性を強調した。