パパ記者も目覚めた!? 子どもたちに生理とフェムケアを教える「ティーンビューティゼミ」開催
第2部では小平理事によるワークショップが行われ、女性ホルモンの種類や働き、生理周期について解説。「女性は1カ月で4回性格が変わるとも言われています」と述べ、参加者の興味を引きつけた。さらに「女性ホルモンには大きく2種類あります。エストロゲンという女性らしい体や潤いのあるお肌を作るホルモンと、プロゲステロンという将来お母さんになるために必要なホルモンです」と語り、これらのホルモンバランスが女性の体と心に与える影響についても説明した。 クイズ形式の学習では「デリケートゾーンの皮膚はまぶたよりも薄い?」「経血の量はコップ1杯分くらい出る?」といった質問に子どもたちが皆真剣に考え、積極的に参加するなど盛り上がった。
参加者たちは学びを実感
第3部では海老根医師が再び登壇し、保護者向けの講演とQ&Aセッションを行った。 講演では、ティーンの時から知っておきたい骨密度対策や生理不順の問題、痛め止め薬やピルの使い方などPMS対策について語った。生理不順について「10代の頃は一定ではないのが当たり前。ただし急に止まったら、拒食症の疑いもあるので要注意」と注意を促した。また、PMS対策で使われるピルについては、その仕組みや効果を説明しつつ「血栓症などの副作用があるので、必ず医師に相談を」と呼びかけた。 Q&Aセッションでは、生理痛やニキビ、更年期障害など幅広いトピックについて質問が寄せられ、海老根医師は各質問に対して丁寧に回答。参加者の意識の高さが感じられた。 イベントには40名ほどのティーンと、その親が参加。小学3年生の参加者は、クイズコーナーを楽しんだようで「6問正解した」とうれしそうに語った。また「ママと一緒に体力つけたい」と、イベントで学んだ健康的な生活の重要性を実践したいという意欲を見せる子もいた。 ティーンだけでなく、親世代が学べる内容となっていた点も好評で40代の母親は「私自身も年齢的に更年期に向かっていくので、とても勉強になった」と語り、世代を超えて学べる機会の重要性を指摘した。実は記者も中学生と小学生の娘を持つ父親。男性が参加しても非常に勉強になったし、さらに女性の体と健康についての学び、いわば“フェム活”について理解を深める必要があると悟った。