伝統を刷新し続ける「トミー ヒルフィガー」 “若者”と“セレブリティー”を起点に40年目へ
WWD:コミュニティーが細分化する現代において、新たな才能を探し当てることは必ずしも容易ではない。
トミー:「トミー ヒルフィガー」は、その時々の主流な価値観を察知するのに長けている。これまで、「音楽の世界やハリウッドでは今、何が起きているか?」など、各界の最新トレンドにアンテナを張ってきた。例えば、ブランドのミューズである女優のゼンデイヤ(Zendaya)も出会った当初こそディズニースターの一人だったが、今や世界的なファッションアイコンになっている。ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)も、ランウエイに登場し始めた頃は無名だったが、今では最も有名なモデルの一人だ。
スポーツ界についても同じで、F1とファッションは密接な関係性を築いて久しい。その中でも「トミー ヒルフィガー」は、F1のスポンサーを30年前から務めてきたし、レーシングドライバーのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とも10年以上にわたってコラボしている。
WWD:23年秋のキャンペーンに引き続き、24年春のキャンペーンでもK-popボーイズグループのストレイキッズ(StrayKids)を起用した。
トミー:彼らは生き生きとした楽しい人たちで、「トミー ヒルフィガー」のブランドスピリットと合致する。若い世代を中心に大人気だ。才能に溢れていて、ビジュアルも申し分ない。現在、K-popは大きな影響力を持っているが、我々はその中でも特に素晴らしい才能を備えたグループを選んだと思っている。