木村多江さんの意外すぎる愛車歴を初公開。憧れだった旧車との共演も麗しい!
愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第40回。後編は、俳優の木村多江さんが憧れのイギリス車と共演! 【写真】木村多江さんが所有したクルマの詳細(19枚)美しきバブリーな旧車との共演にも注目!
サーブの次に選んだフランス車
前編で記したように、木村多江さんにとっての初代サーブ「9-3」は、20代後半から30代前半にかけての苦楽をともにした相棒のような存在だった。 「サーブに乗るようになって5年目くらいだったと記憶していますが、エンジンを掛けるときに“ブーン”というすごい音がして、『もう動かさないでくれ』と、悲鳴をあげているように聞こえたんです。修理をお願いしたところ、『これは本当にお金がかかるし、お金をかけても完璧に直すことは難しいから手放したほうがいいでしょう』と、言われてしまい……本当に最後なんだなぁ、と、思いました。それで、泣く泣くサーブを手放すことに決めました」 次のクルマを選ぶにあたっての条件は、小まわりが利いて駐車がしやすいことと、コンパクトでも個性があることのふたつだった。こうした条件をインプットしてリサーチをおこなうと、プジョー「307」が候補に上がった。 「前のサーブ9-3は硬い感じが格好よかったんですが、プジョー307はエレガントさがあって、こういうクルマが似合う女性になりたいと思わされました。本当にきれいなブルーのクルマで、気に入って3年ぐらい乗ったんです。結婚することになって、駐車場の関係で私のプジョーをマネージャーさんに譲ることになったんですが、マネージャーさんが乗るようになったらすぐに壊れちゃって、やっぱり私のことが好きだったのね、って勝手に思いました(笑)」 プジョー307は、2001年から2008年まで生産されたモデルで、フォルクスワーゲン「ゴルフ」と同じサイズ感のハッチバックだ。ステーションワゴンやCC(クーペ・カブリオレ)といったバリエーションも用意されていたけれど、木村さんが乗っていたのはベーシックな5ドアハッバックだ。 サーブ9-3とおなじように、木村さん以外が運転すると動かなかったり壊れたりするあたりが不思議だ。木村さんに特別な力が宿っているのか、それとも、クルマに並々ならぬ愛情を注いでいるのか……。