トルク増大でより俊敏なパフォーマンスを発揮! アウディ「Q4 e-tron」が大幅アップグレード
ふたつのグレードの違いとは?
正統派SUVスタイルのQ4 e-tronと、スタイリッシュなSUVクーペスタイルのQ4 スポーツバック e-tronは、ともに「advance」と「S line」というふたつのグレードが設定されている。 両グレードの違いはキャラクターの違いとして演出され、フロントグリルがadvanceがヘクラグレーなのに対し、S lineはプラチナムグレーとクロームパーツを組み合わせたものになっている。ホイールもadvanceが19インチなのに対し、S lineは20インチにインチアップされ、スポーティさを強調。加えて車高を15mm下げたスポーツサスペンションを採用することで、よりダイレクトなハンドリングが楽しめるという。 アウディのe-tronシリーズはほかのEVと同様に、電気消費量を低減する目的で徹底的な空力処理が施されている。このQ4 e-tronシリーズも例外ではなく、電動開閉式の冷却エアインレットの採用やフロントスポイラーに対し垂直に配置されたディフレクター、立体的なホイールディフレクター、エクステリアミラーハウジング、テールゲート形状の最適化などが施されている。 この結果、Q4 45 e-tronで0.28、Q4 スポーツバック 45 e-tronで0.26という、SUVモデルとは思えぬ優れたCd値を実現している。
進歩したデジタルコクピット
インテリアはドライバーを中心にデザインされ、メーターには10.25インチのアウディバーチャルコクピット、センターには11.6インチのMMIタッチディスプレイが配置され、フルデジタルコクピット化している。 このMMIタッチディスプレイからは、フロントに備わるマトリクスLEDヘッドライト(交通状況によりLEDの配光を変化させるアウディ独自のヘッドライトシステム)のデジタル・デイタイムランニングライトを、4つのデザインから選択できる機能が装備されている。 ステアリングは下側だけでなく、上部もフラット化された新世代デザインのものを採用。物理ボタンのないシームレスなタッチ式操作パネルにより、手元でスムーズにアウディバーチャルコックピットの操作が可能になっている。 フロントスクリーンには、上下ふたつに分けて情報を表示させることができるARヘッドアップディスプレイが備わる。上部ディスプレイには、ナビゲーションや車線逸脱警告などの情報を約10m前方に見えるよう、フロントガラス越しの視界に映像を重ねる。もうひとつの下部ディスプレイには、速度などの主要な情報を約3m前方に表示し、少ない目線移動で必要な情報が得られる工夫が施されている。 もちろん安全技術や運転支援システムは、プレミアムコンパクトSUVの名にふさわしい装備が備わっており、前述の先進的なインテリアやエレガントなエクステリア、高性能化されたパワートレインと組み合わせて、上質なドライブ体験を提供してくれることだろう。 税込みの車両本体価格は、Audi Q4 45 e-tronのadvanceグレードが710万円、S lineグレードが737万円。クーペスタイルのSUVであるAudi Q4 スポーツバック e-tronは、advanceが739万円、S lineが767万円となっている。 大幅なパフォーマンスアップを実現したアウディQ4 e-tronに期待大だ。
TET 編集部