「カニクレーン」に新種登場!! 古河ユニックの住宅建築用ミニ・クローラクレーンの「解決力」がスゴい!!
カニの脚はたいてい8本か10本ですが、これは4本脚の新種のカニのお話です。 クローラで移動し、4本脚のアウトリガで本体と荷重を支える通称「カニクレーン」の正式名称は「ミニ・クローラクレーン(ミニクロ)」と言います。 【画像ギャラリー】新種のカニ!?古河ユニックの住宅建築用ミニクロを画像でチェック!(15枚) ユニックといえばトラック搭載クレーンの代名詞ですが、このところユニック車が不向きな現場で活躍するミニクロのラインナップも増えてきて、またまた新種登場!今度は住宅密集地・狭小地住宅施工の課題を解決する住宅建築用のミニクロとか。 現場の困りごとに応える「解決力」がスゴい古河ユニックの新しいミニクロをご紹介しましょう。 文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真・イラスト/古河ユニック
住宅密集地・狭小地住宅施工の課題を解決
古河ユニックがこのほど発売したのは、ミニ・クローラクレーンの新たなカテゴリー製品であるミニ・クローラクレーン「U-CUBE」で、最大吊り上げ能力 980kgの住宅建築用クレーンである。 住宅建築の耐震化や土地の有効活用にあたり、鉄筋コンクリート造の新築・リフォーム施工のニーズが高まっているいっぽう、都市圏や駅近の利便性の高い住宅密集地や狭小地には、従来のトラック搭載型クレーンやラフテレーンクレーンなど車幅や機体の大きいクレーン車が入り込むことが困難なため、工期の長期化や、それに伴う輸送費・人件費の増加、周辺道路を通行止めにせざるを得ないなどの課題が発生していた。 古河ユニックでは、これらの課題を解決すべく、ミニ・クローラクレーンが持つコンパクトボディの優れた可搬性と、液晶ディスプレイによる安全性・操作性に加え、直立型起伏ブームと折曲式ブームを搭載し、高い吊り上げ能力を備えたミニ・クローラクレーン「U-CUBE」を新たに開発した。 「U-CUBE」は、住宅密集地などの狭小地における住宅建築施工(特に鉄筋コンクリート造りの戸建てや集合住宅での資材吊り上げ作業)を行なうための機能に特化して開発。 最大吊り上げ能力980kgのミニ・クローラクレーンで、3階建て住宅の施工に対応する起伏ブーム3段の「URW7035C4-HC1」、5階建て程度の低層階ビルの施工や立体駐車場等の施工に対応する起伏ブーム5段の「URW7055C4-HC1」を新たにラインナップした。 大型クレーンの入り込めない現場へ自走して進入し、入れ子式の伸縮型(テレスコピック式)起伏ブームを採用し、折曲ブームを連結することで、これまでにない作業範囲の拡大を可能にした。 ちなみに起伏ブームとは根元のブームのことで、コラム部分に伸縮型ブームを採用し、更にブームを連結することで作業性を高めている。 また、折曲ブームとは起伏ブームの先端に連結した伸縮型ブームのことで、作業半径を調整するものだ。