食事を摂るタイミングは、運動の前と後ではどちらが正解?
運動後はタンパク質をメインに
運動後に食べることは、身体の疲労回復になるので推奨されている。運動は筋肉にダメージを与えるため、筋肉を再構築する必要があるからだ。そのため、運動後の食事にはタンパク質を取り入れることが要になってくる。「鶏の胸肉、サーモン、または豆腐など植物由来のタンパク源を摂るとよいでしょう」とスポーツ栄養士のマルティネス氏。一方で、エネルギーの蓄えを増やすなら、米、パスタ、小麦など、繊維質が豊富な炭水化物の食品を食べるといいだろう。もちろん野菜も欠かせない。「ビタミンが豊富で、筋組織の再生を促進し」、水分補給をする働きがある、とチャイコフスキー医師も説明する。また、イワシなどの油分の多い魚、菜種やクルミの植物油、さらには油種子など、オメガ3脂肪酸 をメニューに取り入れることもおすすめだ。医師曰く、「これらの良質な必須脂肪酸は、心臓血管疾患を予防し、炎症を抑え、筋肉の再生を助けます」 また、運動前と運動中には十分な水分補給が不可欠だが、運動後も同様に水分補給が重要だと覚えておきたい。身体活動中は、身体が汗をかき、水分と塩分が失われる。従って、筋肉を素早く回復させて、筋肉痛と戦うには、運動後に塩分を含む水を飲む必要がある。「塩分は血管内の水分を維持し、細胞が水分を保てるようにします」とチャイコフスキー医師は説明する。 トレーニングがある日の食事の摂取方法について理解したら、あとはスニーカーを履いて実践あるのみだ。 text: Shapnam Mougammadou (madame.lefigaro.fr) translation: Eri Arimoto