偉大な父を超えられる!? 世界注目の2世選手6人。こんなにいる!? 将来有望な男たち
FW:シャキール・ファン・ペルシ(U17オランダ代表) 生年月日:2006年11月16日 所属クラブ:フェイエノールトU19(オランダ) 父親:ロビン・ファン・ペルシ 後方から放たれたロングボールに反応して裏へ抜け出し、華麗なダイビングヘッド。オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシがFIFAワールドカップ・ブラジル大会で決めたゴールは、サッカー史に残る最も美しい瞬間の1つだ。 そのゴールを再現することに成功したのが、他でもない、息子のシャキール・ファン・ペルシだ。2022年10月、シャキールがフェイエノールトU17のトレーニング中に決めたゴールが父親のゴールにそっくりだとSNS上で話題になった。 現在17歳のシャキールは、元々マンチェスター・シティ(イングランド)のアカデミー出身。2015年に父親の移籍に合わせてフェネルバフチェ(トルコ)の下部組織に加入すると、その2年後にフェイエノールトの下部組織に籍を移した。2022年5月には15歳の若さでフェイエノールトと2025年夏までのプロ契約を締結し、「10歳からこのクラブでプレーしているので、本当に特別な日になった」とコメントを残している。 注目したいのは、父親譲りのシュートの上手さだ。ゴール前では若さを感じさせない落ち着きぶりを見せ、ゴールキーパーの動きや足の位置を見て正確なフィニッシュを行うことができる。今季はフェイエノールトU19のメンバーとして、公式戦13試合に出場し4ゴールを奪っている。 シャキールが偉大な父親と同じく、4年に1度の祭典で主人公となる日は来るのだろうか。彼の動向は今のうちから追っておきたい。
FW:リアム・デラップ(U21イングランド代表) 生年月日:2003年2月8日 所属クラブ:ハル・シティ(イングランド2部) 父親:ロリー・デラップ かつて「人間発射台」の異名で知られたロングスローの名手ロリー・デラップの息子、リアム・デラップは大きな期待を受ける2世タレント選手である。 マンチェスター・シティ(イングランド)の下部組織で育ったリアムは、今季からハル・シティ(イングランド2部)でプレーしている。センターフォワードを主戦場としており、今季はここまでリーグ戦26試合に出場して7ゴール2アシストを記録中だ。 このU21イングランド代表FWの強みは、推進力あふれるドリブルにある。相手DFをかわしてサイドを駆け上がり、クロスから味方のゴールを演出することも出来れば、中に切り込んで自らゴールを狙うことも出来る。守備への貢献の低さが問題視されることもあるが、彼のドリブル技術は間違いなくハル・シティの攻撃に欠かせないものとなっている。 『The Sun』によれば、チームを率いるリアム・ロセニア監督は若きタレントの成長をさらに促進するために、アーリング・ハーランドやアンディ・コールなどの動画を見せているそうだ。一流選手のゴール前における動きを確認することで、フィニッシュワークに絡める機会がさらに増えるかもしれない。ゴールもチャンスメイクもできる万能型ストライカーが、トップレベルの舞台で躍動する日はそう遠くはないだろう。 ちなみに、残念ながらリアムは父親のようにロングスローを武器にはしていない。その理由を『Stoke on Trent Live』は、「口うるさい親のせいだ」としている。同メディアによれば、リアムがシティの下部組織でプレーしていた時、選手の親の1人が、リアムのスローインが試合を台無しにしていると発言したそうだ。それ以来、彼がスローインを担当することは少なくなってしまった。