レアル・ソシエダの6位が確定。前半戦の久保は6ゴール3アシストの無双状態だったが・・・
先週末の第37節ですべてが決した。
優勝レアル・マドリーに続くバルセロナの2位が確定(スペインスーパーカップ出場権を獲得)、ジローナの3位が確定、アトレティコ・マドリーの4位が確定(以上CL出場権獲得)、アスレチック・ビルバオの5位が確定、レアル・ソシエダの6位が確定(以上EL出場権獲得)、ベティスの7位が確定(カンファレンスリーグ出場権獲得)、そしてアルメリア、グラナダに続く最後の降格枠はカディスで埋まった。中位勢の順位は入れ替わる可能性はあるが重要な順位はすべて決まったので、最終節は同日同時刻開催する必要がなくなった。
唯一、決まっていないのは得点王のタイトルだが、レアル・マドリー相手の驚異的な4ゴールでセルロート(ビジャレアル)が計23ゴールで首位に飛び出した(マーク役のミリトンのCL決勝先発もなくなった)。2位は1ゴールを追加した21ゴールのドブビク(ジローナ)。3位で19ゴールのベリンガム(レアル・マドリー)は「彼にとって得点王は重要ではない」と言うアンチェロッティのCL決勝を視野に入れたローテーションでこの日もベンチ。4位レバンドフスキは1ゴール追加も18ゴールなので、最終節セルロートとドブビクの一騎打ちとなる。
セルロートの4ゴールを見て、日本の久保建英、ソシエダファンはため息をついているだろう。
逃がした魚は大きかった。
昨夏熱心に残留工作をしなかったのはサディク、アンドレ・シルバがいればCFは十分だと考えたからで、私もそう思っていたが、加入前年19ゴール18アシストのサディクがわずか3ゴールの信じられない大不振で、ソシエダの得点不足は深刻だった。
サディクの今季を象徴するのは、あのコパ・デルレイ準決勝第1レグで久保の絶妙のアシストを空のゴールに2度決められなかったシーン。どちらか1つでも決めていれば、コパ・デルレイ決勝でアスレチック・ビルバオとのバスクダービー対決が実現していた。「コパで準々決勝まで行き、CL決勝トーナメントに進んでのEL出場権獲得は上出来」とのアルグアシル監督の発言はもっともなのだが、シーズンの後味も違ったことだろう。