偉大な父を超えられる!? 世界注目の2世選手6人。こんなにいる!? 将来有望な男たち
FW:エティエンヌ・エトー(U23カメルーン代表) 生年月日:2002年8月18日 所属クラブ:ゴジャド・ビシャルバ(スペイン) 父親:サミュエル・エトー 元カメルーン代表FWサミュエル・エトーは、アフリカ最高の選手の1人だ。爆発的なスピードで駆け上がってゴールネットを揺らす彼の姿を私たちは何度見たことだろう。 その息子エティエンヌ・エトーも、父親と同じく優れたストライカーになるかもしれない。現在21歳のエティエンヌは、ラージョ・マハダオンダ(スペイン3部)のリザーブチームであるゴジャド・ビシャルバに在籍。ここから頭角を現していくことが期待されている。 彼の魅力は、キック精度の高さにある。2021年2月にモーリタニアで開催されたアフリカU20ネイションズカップでは、U20カメルーン代表デビューとなったモザンビーク戦で2ゴール。前半開始早々にフリーキックからゴールを奪うと、前半終了間際にもゴールネットを揺らして、チームの勝利に貢献した。まだまだ成長すべき点はあるが、強烈なミドルシュートや味方への正確なグラウンダーパスなど、自慢のキック精度が生かされた場面が多くあった印象だ。 加えて、身長189㎝と恵まれた体格を有しているため足が速く、エアバトルにも強い。スペインの地でさらに成長することが出来れば、スケールの大きいフォワードになる可能性も十二分にある。父を超えるポテンシャルを秘めた有望選手だ。
FW:アンドリ・グジョンセン(アイスランド代表) 生年月日:2002年1月29日 所属クラブ:リンビー(デンマーク) 父親:エイドゥル・グジョンセン アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)とも比較される、才能豊かな2世サッカー選手をご存知だろうか。 その選手の名前は、アンドリ・グジョンセン。2000年代初頭にチェルシーやバルセロナなどで活躍した元アイスランド代表MF エイドゥル・グジョンセンの息子である。レアル・マドリード(スペイン)のリザーブチームであるカスティージャ出身のアンドリは、世代別アイスランド代表への招集を経て、2021年9月に19歳の若さでA代表デビューを果たした。 2022年夏にエル・ブランコを離れて、ノルショーピング(スウェーデン)への完全移籍を果たした同選手は、昨夏に今季終了までリンビー(デンマーク)へレンタル移籍されることが発表された。この移籍に対してクラブのフットボールマネージャーは「アンドリは信じられないほど才能がある選手で、我々は過去数回の移籍市場で獲得を試みてきた。今、私たちは遂に成功した」(リンビー公式サイト)と、大きな喜びと期待を隠さなかった。 そのプレースタイルは、純粋なストライカータイプだ。カスティージャ時代には「ミニ・ハーランド」と呼ばれることも少なくなかった。身長185㎝の高さを生かしたダイナミックなプレーが魅力的で、左右両足、そして頭を自由に使ってゴールネットを揺らすことができる。今季はリンビーでリーグ戦20試合に出場し、9ゴール(右足4・左足2・ヘディング3)を記録中だ。 また、その大柄な体格からは想像しにくいが「しなやかさ」も持ち合わせている。そのためポストプレーを苦手としておらず、選手が密集したエリアでボールを受けても巧みなボディコントロールでボールを守り、鮮やかな足捌きで味方選手にボールを供給する。まだまだ荒削りな部分は残るものの、現代FWに必要な素質をバランスよく兼ね備えていると言えるだろう。 若きストライカーは、この武者修行を通してさらに評価を上げるかもしれない。「グジョンセン」と言えば、アンドリ・グジョンセン。そんな時代が来ることを楽しみに待とう。