激しい頭痛で生きる気力を奪われて。鎮痛剤の飲み過ぎで肝臓に影響、ついに頭痛外来へ。月に1万円は痛いけれど、背に腹は代えられない
貧困家庭に生まれ、いじめや不登校を経験しながらも奨学金で高校、大学に進学、上京して書くという仕事についたヒオカさん。「無いものにされる痛みに想像力を」をモットーにライターとして活動をしている。第71回は「頭痛との付き合い」です。 * * * * * * * ◆15 年の付き合い 朝、強烈な頭痛で目が覚める。鎮痛剤を飲んでも効かず、また別の鎮痛剤を飲む。やっと痛みがましになってきたので動き出すが、また夕方になると頭痛に襲われる。これが2週間続いた。 思えば頭痛との付き合いは15 年くらいになる。学生時代も生理のときなどに頭痛になっていたが、大人になってからは片頭痛持ちになった。気圧の影響も受けやすく、雨の日は必ずと言っていいほど頭痛になる。緊張状態から解放されたときや、直射日光を強く浴びたとき、足元が冷えたときも頭痛になる。生活の些細なことがトリガーになりうるのだ。毎日のように鎮痛剤を飲むことはザラにある。年に何回か、酷い頭痛で寝込む。 例えば脳出血などの場合、殴られたような頭痛が起きるという。私の場合、そこまでではない。でも、座っているのもしんどいくらいの、ギリギリを責められているような痛みが続く。7~8000円払ってMRIを撮っても、いつも異常なし。 一度肝臓の数値が上がって入院したことがあった。原因は分からなかったが、医者には鎮痛剤の飲み過ぎかもしれない、と言われた。鎮痛剤が効かないひどい頭痛になったとき、脳神経外科で検査してもらったのだが原因がわからず、薬の常用が原因の薬物乱用頭痛と言われた。腎臓や肝臓によくないから、鎮痛剤はなるべく飲まないようにと言われたが、飲まないと痛くてまともに生活できないため、飲まざるをえない。頭痛薬を飲む場合定期的な血液検査が必要だ。
◆終わりの見えない苦痛 鎮痛剤は種類にもよるが、痛みがピークになってからでは効きにくい。最近も、鎮痛剤はできるだけ我慢しよう、と思って飲まずに放置していたら、痛みが激しくなり、鎮痛剤が効かず仕事もスマホを見ることもまったくなにもできなくなってしまい、ひたすら寝て過ごした。 片頭痛が起きると、光や匂いに非常に敏感になる。また吐き気も起きる。朝の頭痛が鎮痛剤によっておさまる頃、もう次の頭痛がおき始める始末で、ずっと吐き気がおさまらず、食欲がみるみる減退していった。 外出の予定も立てられず、頭痛がおさまっているわずかな間に仕事をするような日々で、生活がままならない。いまはフリーランスなので好きなときに休めるので(とはいってもこなさないといけない業務量がある)まだいいが、フルタイムで働いていたときは吐き気があっても出社したものだ。 毎日2回の頭痛、鎮痛剤を4錠飲むような日々が2週間続き、終わりの見えない苦痛に、精神がごりごり削られていく。もう人間辞めたい。このまま生きていく自信がない。
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