リディア・コの快進撃が止まらない 2試合連続優勝に本人も「現実離れしています」
パリ五輪で金メダルを獲得して史上最年少でLPGAゴルフ殿堂入りを果たし、聖地セントアンドリュースで開催されたAIG全英女子オープンでメジャー3勝目を達成したリディア・コが、3週間ぶりに出場した米女子ツアーのクローガー・クイーン・シティー選手権でまたも優勝を飾った。 首位のジーノ・ティティクルに2打差の単独2位からスタートした最終日。コは7バーディ、1イーグルの猛攻で9アンダー「63」をマーク。通算23アンダーまで伸ばし、2位のティティクルに5打差をつける圧勝だった。 「この2か月で起きていることは本当に現実離れしています」と4日間をわずか1ボギーで終えたコ。 「夢のような3週間(五輪の金と全英優勝)をヨーロッパで過ごしたあと、3週間休んでこの試合に出たので正直どうなるか全く分かりませんでした。ここで勝てたのは本当に特別です」 これで今季3勝、ツアー通算22勝目。出場2試合連続優勝は2016年以来2度目で、1シーズンで3勝以上を挙げたのはキャリア5回目。通算22勝は現役最多で、シーズン序盤に5連勝を挙げたネリー・コルダは通算14勝だ。 コの勢いが止まらない状況だが、最終日に気を吐いたのが笹生優花だ。1番で幸先の良いバーディを奪うと4番から3連続バーディ。8番で持ち前の飛距離を生かしイーグル奪取に成功。9番でダボを叩いたものの後半3つのバーディを重ね、7アンダー「65」。トータル16アンダーで単独4位に食い込んだ。 「ここのところあまり良いプレーが出来ていなくて予選落ちもありましたが、いい形でトーナメントを締めくくることができて、来週のアーカンソーやアジアシリーズに向け少し自信が戻ってきました」と笹生はシーズン終盤のラストスパートを誓った。 その他の日本勢は西郷真央が39位タイ、渋野日向子、勝みなみ、畑岡奈紗は揃って61位タイで4日間の競技を終えている。