【家で家を買う】都内に住む3人家族です。祖父母が買った家を売却したお金でアパートに引っ越したいのですが、現実的ではないでしょうか?
家を購入後、そのまま住み続ける人がいる一方でどこかのタイミングで売りに出し、賃貸物件での生活への切り替えを考える人もいます。 購入した家が古くなってきたり、子どもが自立したりしたことをきっかけに、家の売却を検討する人も少なくありません。今回は、首都圏の中古住宅の売却価格相場について紹介しながら、住宅をできるかぎり高く売るためのコツについても解説します。
戸建て住宅の売却価格相場
公益財団法人東日本不動産流通機構のまとめた、首都圏における中古住宅の成約状況から売却価格の相場を見てみましょう。紹介するのは、2023年4~6月の成約状況です。 ■首都圏の中古戸建て住宅の売却相場 築年数5年以下の中古戸建て住宅の売却相場は、4911万円でした。築年数6年以上の売却相場は、以下の通りです。 ・築年数6~10年:4661万円 ・築年数11~15年:4690万円 ・築年数16~20年:4209万円 ・築年数21~25年:3735万円 ・築年数26~30年:3501万円 ・築年数30年超:2421万円 住宅は、年数経過に伴い売却相場が低下していくことがよく分かります。ひとくちに古い家といっても、基準には個人差がありますが、売却予定の住宅が首都圏にある戸建てかつ築年数30年超の場合は2000万円台半ばが売却相場といえるでしょう。
売却価格を決める要素
住宅の売却価格は、さまざまな要素によって決まります。ここでは、住宅の売却価格を決める主な要素について解説します。 ■築年数 冒頭の売却相場のデータからも分かるように、築年数が経過するほど売却相場は下がっていく傾向があります。 紹介したデータで築年数6~10年の住宅よりも築年数11~15年の住宅のほうが高いのは、東京都内や神奈川県の横浜市など都市部で需要が大きいためです。新築よりは安いですが、そこまで古くはない住宅の需要が大きいことから、売却価格の相場も上がっていることが推測できます。 ■面積 住宅の構造によっても異なりますが、同じ地域にある同じ築年数の住宅であれば、一般的に面積の広い住宅のほうが売却価格は高くなる傾向です。 戸建て住宅の場合には、土地面積と建物面積によっても売却価格に差が出てきます。建物そのものが古くても土地が広ければ、相場よりも高く売れる可能性があるでしょう。 ■地域 住宅の売却価格は、同じ築年数や面積でも都市部と郊外では大きく異なる可能性があります。人口が多い都市部ほど高くなることが一般的です。 例えば、築年数30年以上の戸建て住宅の場合、東京都内の売却価格の相場は約3631万円ですが、埼玉県では約1401万円、千葉県では約1469万円と大きな差となっています。