活かしたSNSの力 メジャーデビューNon Stop Rabbit
3人それぞれ異なる音楽的ルーツ
それぞれ、音楽的なルーツは異なる。 「小さい頃から両親がクルマの中でサザンオールスターズなどの音楽を流していて、小学校6年のときにオヤジのギターを譲ってもらったのが始まりです。小学校から中学まではバレーボールをやっていたんですけど、高校に入ってからもっと好きなことをやりたい、バンドを組んで音楽をやりたいと」(晴人) 「僕は音楽は一切聴いていなかったんですが、中学のときお父さんが『ギターを弾いたら女の子にモテるよ』と言うんで買ってもらって。それからYUIを聴くようになって練習して、高校生でバンドを組んでからはUVERworldとかAcid Black Cherryのコピーもやって。本当は役者やりたくて上京したんですけど、僕には一人で人気者になる器がないと思って吹っ切れて、3人で一緒に売れようって思えるようになったところが良かったのかもしれません。誰かに頼ること、足りない部分を補い合うことを覚えました。今後もドラマに出たい気持ちはあります。自分が出るドラマで主題歌やるのが目標です」(達也) 「幼稚園から高校までずっとサッカーやってプロを目指してたんです。音楽もとくに好きなアーティストはいない感じでいろいろ聴いていたんですけど、サッカーの特待生で入った高校で、友達にウーバーワールドUVERworldのライブに誘われて、そのとき音楽でメシ食いたいと思ったんです。ただ、特待生だったのですぐには高校をやめられなくて。サッカーはいまでもやりますよ」(太我)
メジャーデビューアルバム「爆誕」は、そんな3人が老若男女を問わず全方向を見て作ったアルバムだという。グループの楽曲、音楽の方向性を引っ張る達也が話す。 「どんな音楽を通ってきた人にも1曲はあてはまったらいいなと思って作ったので、それにはまってもらえれば僕らにはまってもらえる。敷居は低いですよ、軽い気持ちではまってもらいたいです」 「同じゴールに向かっているが、同じ列車には乗っていない」という3人の絶妙なバランスが、ノンラビの魅力だ。メジャーデビューを飾り、今後の活躍に期待したい。 (写真と文:志和浩司)