スキンケア商品から乗用車まで個人消費「持ち直し」 人手不足感が強まる雇用情勢は「足踏み」 三重の経済情勢
最近の三重県内の経済情勢について、東海財務局津財務事務所は生産活動が改善傾向にある一方で、雇用情勢は「改善の動きに足踏みが見られる」として、総括判断を「持ち直している」と3期連続で据え置きました。 津財務事務所によりますと、「個人消費」は猛暑の影響で日焼け止めなどのスキンケア商品の売り上げが好調だった他、乗用車の販売も一部自動車メーカーの生産調整の影響があるものの改善に向かっていることを受け、個人消費全体としては「持ち直している」として5期連続で同じ判断となりました。 「生産活動」については、半導体や自動車などの輸送機械の受注が好調なことから、全体として「緩やかに回復しつつある」として2期連続で上方修正しました。 一方で「雇用情勢」については、人手不足感が強まっているものの、「改善の動きに足踏みがみられる」として2期連続で同じ判断となりました。 先行きについて津財務事務所は「雇用・所得環境が改善に向かい景気が持ち直していくことが期待される」とする一方で、「海外の景気や物価上昇の影響などに十分注意する必要がある」としています。