マクドナルド、1-3月既存店売上高は全地域で予想下回る-戦争響く
(ブルームバーグ): 米マクドナルドの1-3月(第1四半期)決算は、米国の成長鈍化やイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争が響き、市場予想に届かなかった。
1-3月の既存店売上高は前年同期比1.9%増。ブルームバーグが調査したアナリスト予想は2.3%増だった。地域別の既存店売上高でも、予想にわずかに及ばなかった主要市場の米国をはじめ、予想を超える地域はなかった。中東を含む部門は減収を記録した。
この発表を受け、株価はニューヨーク時間30日午前7時1分時点の時間外取引でおよそ1.94%下落。年初来では29日引けまでで7.7%下落していた。
マクドナルドの幹部は、中東での戦争に関連したボイコットが広がる中で成長が鈍化する恐れを指摘。30日も「戦争が続く限り」、売り上げは低調となるだろうと警告した。
同社の重要な顧客層である米国の低所得者の客足も遠のいたと、幹部はこれまでに述べていた。米低所得者層の来店が1-3月に増えたと報告するドミノ・ピザなど他のチェーン店とは対照的な傾向を示している。
原題:McDonald’s Results Hurt by Mideast War, Slowing US Growth (1)(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Daniela Sirtori