「ガムを噛みながら現れて…」受付嬢がドン引きしたトンデモ就活生の末路
● 経営者として面接時に 注目している二つのこと 経営者になり、面接をする立場になってから、候補者を見る上で注目していることが二つあります。 一つは、面接へのスタンス。 学生時代、アルバイトの面接を受ける前に母から言われて、今でも印象に残っている言葉があります。それは、「面接されるだけでなく、働くべき場所かあなたも面接するのよ」というものです。 「面接を受ける」と考えると、「面接をしていただく」「面接を受けさせていただく」といったスタンスになりがちですが、母は面接を受ける方もする方も対等であるべきだと伝えてくれました。 学生だった私にもその言葉はスッと頭に入ってきて、非常に納得感のあるものでした。それゆえ、無駄な緊張も回避できた記憶があります。 それから、どんな面接を受けるときも、そして経営者になった面接をする側になっても、この言葉を思い出して臨んでいます。 面接というのは、あくまでも対等に行われるべきもの。自分をアピールしつつも、かけがえのない時間を費やすべき会社(場所)なのかを見極める時間といえます。 「なんでもやります。だから雇ってください」と、面接の時だけやたら下手に出る人を採用したいとは思いません。 もう一つ、大切にしていること。それは「聞く力」です。 新卒採用時、どれくらい勉強したかやどんなアルバイトを経験してきているかで多少の知識やスキルの差はあると思います。とはいえ、その差は僅少と表現しても過言ではないレベル。新卒採用の入社時のスキルは、言ってみれば「どんぐりの背比べ」なんです。 採用する側にとって重要なのは、これからいかに成長してくれるかです。その成長の原点になるのは「聞く力」だと思っています。 「コーチャビリティー」という言葉があるように、他人の言葉をしっかりと聞き入れ、時には苦言すらも自らの成長と転化させる能力を持っているか。これは中途採用でも同じです。 入社時に持ち合わせているスキルを入社後にどれだけ最大化させられる能力を持っているのかが重要です。