「負けたら引退」の所英男が劇的KO勝ち。闘病中の妻に「病気を治していっぱい好きなところに行こう」【超RIZIN.3】
「超RIZIN.3」(7月28日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ ※ABEMA PPV等で配信)で「負けたら引退」を公言し、試合に臨んだ所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)がヒロヤ(トライフォース赤坂)を相手に1Rで劇的なKO勝ちを収めた。 1R、ともにオーソドックスの構え。互いにフェイントをかけながら機をうかがう。ヒロヤは右カーフ。所はパンチで前に。所はパンチからタックル。下から足を狙う。ヒロヤは体を起こし、ヒジ。所が立ち上がってスタンドに。スタンドでの打撃の攻防。互いにロー。所はワンツーで前に。ヒロヤのカーフでバランスを崩す所。しかしヒロヤがカーフを蹴ったところに所が右ストレートをカウンター。ばったり倒れたヒロヤに追撃のパウンドを連打したところでレフェリーが試合を止めた。
勝利が決するとセコンドの金原正徳、勝村周一朗と抱き合い歓喜の所。リングサイドで観戦していた妻と息子もリングに上がり、喜びを分かち合った。 試合後、ヒロヤと何やら会話をかわした所。そしてマイクを握ると「こんな大観衆の前でまた試合をさせていただくことを幸せに感じています。榊原代表をはじめ、RIZINのスタッフの皆様、ファンの皆様、本当にありがとうございます」とまずは感謝の言葉。 そして「こんな展開になるとは思っていなかったので何も考えていなかったんですが、ヒロヤ選手はこれから日本を代表する選手になると思います。今日を糧にして、また頑張ってください」と戦ったヒロヤにメッセージを贈った。
「そして、約20年、僕の入場曲を作ってくださった、所ジョージさんの『逆境ファイター』で何度勇気づけられたことか。本当にありがとうございます」とリングサイドで試合を見守っていた所ジョージにも感謝の言葉。 続いて「金原さん、“もう一丁”なんて簡単なことは言えませんが、今はちょっとゆっくりして、時間があるので僕と下痢するまで飲みましょう」と盟友の金原正徳にもメッセージ。最後は「奈々ちゃん、誕生日おめでとう。病気を治していっぱい好きなところに行こう。叶大と行こうね」と乳がんで闘病中の妻と息子に呼びかけた。