「で、デカい…」「わざわざ行く価値アリ!」 所沢に誕生「エミテラス所沢」。そのフードコートは、“驚嘆”のクオリティだった!
時にレストランであり、喫茶店であり、高齢者の集会所にもなる「フードコート」。楽しみ方は無限大で、例えるなら「市井の人々のオアシス」だ。 本連載では、そんな摩訶不思議・千変万化な「フードコート」のある街を巡り、街やフードコートの魅力や楽しみ方を提唱していく。 今回は、埼玉県所沢市の商業施設「エミテラス所沢」内のフードコート「こもれびフードホール」を訪問する。 【画像27枚】所沢に誕生したエミテラス所沢、フードコートはこんな感じ 2020年の国勢調査によると、所沢市の人口は約34万人。これは、さいたま市、川口市、川越市に続いて県内で4位の数字である。また、2022年の住民基本台帳データを見ると、転入超過数は県下でさいたま市に続く2位の1927人。全国でも20位と、多くの人が移り住む魅力的な街といって差し支えないだろう。
もともと、「ダサイタマ」と揶揄されたり、県民自身が自虐することもあった埼玉。かつ、所沢は近年映画化してヒットした『翔んで埼玉』の舞台。いうならば、”ダサイタマ的埼玉”の総本山だろうか。 筆者自身は「ダサい」などと思ったことはないのだが、そういった声があるにも関わらず、人口が増えている背景には、近年の再開発があるだろう。 ■西武のイメージも強いが、「航空発祥の地」でもある 再開発の話をする前に、所沢の歴史を振り返ろう。
市内に本社があり、かつ西武池袋線・新宿線が乗り入れる所沢駅もあること、さらにプロ野球チームの埼玉西武ライオンズ本拠地があることなどから、同市に対して「西武鉄道」のイメージを持つ人も多いのではないか。 【画像27枚】所沢に誕生した「エミテラス所沢」。フードコートはとんでもないデカさ、充実感あふれるその光景 しかしながら、所沢は鉄道とともに航空機とも縁が深い街である。縁が深いどころか、日本における航空発祥の地とされている。というのも、1911年に日本初の飛行場が開設したのが、ここ所沢なのだ。
同市の公式Webサイトによると、所沢の特徴は「東京に近い」「交通の便が良い」「落雷が少ない」「地形が平坦」など。これらが飛行場の立地条件に適していたことから、1911年に飛行場ができた。 その後、国産飛行機の初飛行といったイベントや、気象観測所に操縦士・技術者を育成する学校などが建つなど、まさしく日本の航空が発展する拠点とともに、基地の街として栄えてきた。ちなみに、所沢駅前から延びる商店街の「プロぺ通り(プロペ商店街)」は、飛行機のプロペラが由来になっているという。