渋野日向子の状態はマイナス2合目「ちょっとずつ…1打1打」体調不良から復帰し頂へと登る
<日米女子ツアー:TOTOジャパンクラシック>◇プロアマ戦◇30日◇滋賀・瀬田GC北コース(6616ヤード、パー72)◇賞金総額200万ドル(約3億円) 【写真】「イチローor大谷翔平?」の質問に悩む渋野日向子 渋野日向子(25=サントリー)が日本のファンの前で「しぶこスマイル」を披露する。日米女子ツアー共催で、国内で唯一開催される米ツアー公式戦、TOTOジャパンクラシック(31日開幕、滋賀・瀬田GC北C)の前日会見が30日に行われ、今大会6年連続出場の意気込みを語った。2週前のBMW女子選手権(韓国)を体調不良により欠場。ビュイックLPGA(中国)以来3週間ぶりの復帰戦で状態は必ずしも万全ではないが、全力を尽くす。 ◇ ◇ ◇ 会見場で、しぶこスマイルは控えめだった。BMW女子選手権開幕前日の16日に体調不良のため、現地入り後に欠場。翌17日には帰国し、地元岡山で「かなりボーッと」しながら過ごした。けがをしたわけではないとしたうえで、「体がパンパンになっちゃって。節々というか、関節が曲がらないみたいな感じ。原因はわからない」と説明。クラブを握り出したのは先週末で、現在も薬を服用していることを明かした。 回復傾向にあるとはいえ万全ではない。目指すゴルフに向けて、いま何合目かと尋ねられると「マイナス2」と答え、「ちょっとずつ進んでいこうかなという感じ」。現在地はマイナス2合目。それでも今大会は予選落ちなしで4日間戦える。実戦を通じて感覚を取り戻し、磨いていく。頂点へと登っていく。 米ツアーを主戦場にして3季目。今季は全米女子オープン2位、全米女子プロ選手権7位とメジャー2大会で存在感を示したが、それ以外の20戦はすべて20位以下と振るわない。最終戦のツアー選手権に出場するには、年間ポイントランキング60位以内で迎える必要がある。最新順位56位の渋野は「そこは大事」としつつも「まったく順位を見てないので、自分が今、何位かもわからない。まずは1日1日、1打1打、悔いが残らないように」。目の前の一戦にひたすら集中する。 国内戦は今季2戦目。予選落ちした8月の北海道meijiカップ以来だ。「調子の面で不安は大きいけれど、日本でプレーする喜びをかみしめながら4日間できれば」と気持ちを込めた。【奥岡幹浩】 ◆TOTOジャパンクラシック 日本で唯一開催される米女子ツアー公式戦。73年に「LPGAジャパンクラシック」としてスタートし、15年から現在の名称で行われる。賞金総額200万ドル(約3億円)、優勝賞金30万ドル(約4500万円)。優勝者には米ツアーの出場権が得られる。優勝副賞としてTOTO製ウォシュレット一体形便器「ネオレストNX」。78人が出場し、予選カットなしの4日間72ホールで争われる。今年は2年ぶりに滋賀・大津市の瀬田GC北コース(6616ヤード、パー72)が会場となる。