【海外】500cc4気筒の「500SR」はツインラムエアダクトがインパクト大! 675cc3気筒の「675SR」もCF MOTOが初公開
モト2マシンのレプリカか? 3気筒エンジンの「675SR ASPER」
さて、「500SR VOOM」だけでもCF MOTOには大きな注目が集まっているが、もう1台スペインで行なわれたアスパーチームのイベントで「675SR ASPER」というモデルが発表された。車名の「675」は排気量を表しているのは間違いなく、CF MOTOが2023年のミラノショーで発表した3気筒の675ccエンジンを搭載していると思われる。この675ccエンジンは低慣性クランクシャフトやスリッパークラッチを備え、ピストンなどに鍛造パーツを使用することでユニット単体の重量は55kgと非常に軽量に仕上げられている。気になるスペックは最高出力100PSオーバー、最高回転数12300rpm、最大トルクは68Nm/8250rpmと発表されている。 フレームは太さや形状からするとスチール製のようで、倒立フォークとホンダのガルアームのように大きく湾曲したアルミ製スイングアームと組み合わされる。フロントブレーキにはカワサキのワールドスーパーバイクチームなどでも使用されているJ.JUAN製のキャリパーを装備し、冷却用のダクトも取り付けられている。 車名に付く「ASPER」はアスパーチームを意味するが、このアスパーはチームオーナーである元GPレーサーのホルヘ・マルティネスのニックネームであり、この車両は彼に贈呈されたスペシャルモデルとなる。このスペシャルモデルはチームカラーをイメージしたペイントが施され、1988年に世界チャンピオンを獲得した時のゼッケンナンバー「5」があしらわれている。 現在モト2クラスには3気筒765ccのトライアンフ製エンジンが搭載されているが、かつてトライアンフには675ccの3気筒エンジンが存在していた。トライアンフの3気筒675ccエンジンはデイトナ675に128PS/12500rpm仕様で搭載されており、このCF MOTOのエンジンがトライアンフのエンジンを参考にしているのであれば、130PSに近いパワーを実現している可能性もある。 この車両も詳しい情報は公開されていないのだが、新型の3気筒スポーツモデル「675SR」がベースであることは間違いないだろう。「500SR VOOM」と共に2024年7月にCF MOTOが中国で開催するイベントで正式発表されるようなので、続報を楽しみに待っていてほしい。
幅広いラインナップを揃えるCF MOTO
中国のバイクメーカーであるCF MOTOは、1989年に創立されているので今年で35周年となる。日本にもパピオシリーズが輸入されているが、まだ知らないという人も多いはずだ。モトGPを観ている方であれば、アスパーチームのスポンサーとしてモト2とモト3の車両を走らせているのをご存知かもしれない。そんなCF MOTOは中国国内ではヤマハと合併し、オン、オフ、ツアラーと幅広いカテゴリーのモデルを、小排気量から大排気量まで幅広くラインナップしている。
Webikeプラス編集部