平岡秀夫氏は囲碁の対局が息抜き、岸信千世氏は元フジテレビ記者…衆院選山口2区候補者の横顔
27日に投開票される衆院選では、山口県内の3小選挙区に計9人が立候補し、論戦を繰り広げている。政治への思いや人柄など、候補者の横顔を紹介する。(届け出順) 【写真】演説後、気勢を上げる石破首相と街頭で市民らと握手する鳩山元首相
山口2区(周南市、岩国市、下松市など)
平岡秀夫候補(70)立民・元 無所属で挑んだ昨春の衆院旧山口2区の補欠選挙から約1年半。立憲民主党の公認を得て再挑戦となった。区割り改定で新しく市全域が選挙区となった周南市を精力的に巡る日々を送ってきた。米軍岩国基地や上関原発計画といった地域の課題に加え、「人口減少などの問題にも取り組む」と意気込む。
山口県岩国市出身。大蔵省(現・財務省)を経て、2000年の衆院選で初当選し、民主党・野田政権で法相を務めた。石破首相を論客として一目置いていたが、就任後は発言に違和感があるとして、「失望内閣」と切り捨てる。
座右の銘は「至誠通天」。誠意を尽くして接すれば、思いは必ず伝わると解釈し、有権者に向き合う姿勢として心がけている。
中学1年の時から囲碁をたしなみ、地元の囲碁クラブに顔を出して対局を楽しむのが息抜きという。
岸信千世候補(33)自民・前 「人口減少。これは国が一丸となって取り組まないといけない」。キャッチフレーズは「未来への責任」。子育てや教育など、これからの世代のためになる政策の必要性を強く感じる。
伯父は安倍晋三・元首相、父は岸信夫・元防衛相。2人の会話に触れる中で、政治に興味を持つようになった。フジテレビ記者を経て父の秘書となり、昨年4月の旧山口2区補欠選挙で後継として初当選した。
「一日一日を大切にしながら活動をしてきた」という。毎週末のように選挙区入りして、住民と対話を深めた。「記者だったので話を聞くのが好き。ある意味、日々の活動でリフレッシュができているのかも」と笑顔を見せる。周南市の祭りに参加したときは、海中でみこしを担いだ。
中学から大学まで野球に打ち込んだ。座右の銘は「至誠にして動かざる者はいまだこれあらざるなり」。