そこから勝つのか…館内騒然の逆転劇! 2度目の賜杯へ視界良好「フィジカルの化け物」
<大相撲十一月場所>◇十三日目◇22日◇福岡・福岡国際センター 大関・豊昇龍(立浪)が土俵際、驚異の身体能力で“とったり”を決め、大関・大の里(二所ノ関)を退けた。館内騒然の逆転劇に「フィジカルの化け物」「なんつう体幹の良さだ」とファンは盛り上がり、2度目の賜杯へ一歩前進した豊昇龍に「優勝せんと」「優勝して!」と期待の声も相次いだ。 【映像】豊昇龍、土俵際で大の里を大逆転 大関対決は“先輩”豊昇龍が貫禄を示した。豊昇龍と大の里のこれまでの対戦は5回。戦績は3勝2敗と勝ち越している豊昇龍だが、直近二場所では大の里の2連勝と、“新世代”の勢いに呑まれていた。今場所これまで優勝争いをリードしてきた豊昇龍にとって、2度目の幕内最高優勝を手にするためにも負けられない一番となった。 立ち合いもろ手で当たった大の里を突き上げて押し返した豊昇龍。だが壁のように立ちはだかる大の里の強力な突きに、豊昇龍は土俵際へと詰め寄られる。そこへ“最後の一撃”とばかりに大の里が突いてきたが、豊昇龍は土俵際でギリギリ残しながら相手の左腕をたぐって見事な“とったり”を決めた。衝撃的な逆転に館内騒然となり、大きな拍手が沸き起こった。勝った豊昇龍は1敗を死守して12勝目を挙げた。敗れた大の里は5敗目を喫した。 豊昇龍の逆転劇に、ABEMAで解説を務めた元関脇の豊ノ島は「圧力をかけていって、(勝つのは)大の里だと思ったんですね」と驚きの表情。続けて「すごいな……執念ですよね。はあ……すごい」と、豊昇龍の衝撃的な勝利に言葉を失っていた。視聴者からは「フィジカルの化け物」「なんつう体幹の良さだ」「最後まで諦めない」「テクニシャン」と称賛の声のほか、「こりゃビャンバ優勝せんと」「優勝して!」と期待を寄せるコメントも相次いだ。 これで2度目の賜杯へ向けて一歩前進した豊昇龍。十三日目の取組では、大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)も前頭六枚目・隆の勝(常盤山)を上手投げで下して1敗を死守。幕内優勝争いは豊昇龍と琴櫻が1敗でトップに並び、3敗で前頭三枚目・阿炎(錣山)、前頭六枚目・隆の勝(常盤山)、前頭八枚目・豪ノ山(武隈)が追いかける展開となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)
ABEMA TIMES編集部