やしきたかじんさん死去から3日で1年 ── 一番弟子・打越元久が語る師匠との思い出
「今はただ、安らかに眠っていただきたいです」
現在は、地元で米穀店を営むかたわら、ライブ活動にも精を出す。いちばん印象にのこっているのは。純粋に『歌にかける情熱が異常にすごかった』ことだという。 「1曲歌うごとに『もう倒れる』と心配するくらい、エネルギーを全部使っておられました。だから2時間半のコンサートで歌う曲は13曲。ふつうなら20曲いくところですが、あとはしゃべりでした。人生をせ背負った男と女のことを歌っておられましたから」 それを間近で見て、1曲1曲への根性の入れ方、魂の入れ方という、歌にかける姿は、今も打越のまぶたに焼きついている。そして、それがいちばん師匠から学んだこと。 「歌について直接学んでない」というが、たかじんさんの「生き様」を間近で見続け、「歌」というものをいちばん学んでいた。今でもそのことは、体に染み付いている。そして、打越なりに「歌」を多くの人に届けているという。 そんな打越は、たかじんさんの一周忌を前に思う。「今はただ、安らかに眠っていただきたいです」