【初心者もわかるホンダ レブルの系譜】アメリカンなかぶき者はとっつきやすい“反逆者”!
復活のコンパクトクルーザー レブル250
時代は進んで2011年、とあるバイクが登場します。それがホンダが新世代250ccスポーツの在り方を模索して登場させたフルカウルシングルスポーツ・CBR250R。 搭載されたエンジンは、当時のCBR1000RRとボア×ストローク比が一緒で、ショートストロークの高回転型というとても元気のあるスポーティーなエンジンでした。このエンジンがCB250F/CB250R/CRF250シリーズのベースになり、レブル250にも使われることになるんです! 当時ホンダが妙に気合い入れて作ったエンジンだなと思ったけど、これがレブルの走りにも効いてくるんだよね。 そして2017年にレブル250が満を持して登場! 国内ではじつに20年ぶりに「レブル」という名前が復活したというだけでなく、ホンダの250ccアメリカンクルーザーとしては、Vツインマグナ以来の登場という記念すべきモデルでした。海外ではCMX250レブルという名前で登場しました。 レブルは、中央にくびれのあるナロースタイルのフレーム形状をアイデンティティとした、フレームありきの車体設計とのこと。このくびれ、足つきの良さに貢献しているし、デザインだけじゃないのがミソ。690mmのシート高とミッドコントロールも相まって、小柄な人にとっても優しいぜ。ビギナーが乗ることも想定してか、立ちごけテストを繰り返し行ったというエピソードも、さすがホンダって感じだね。 このバイクで面白いのは、フロントフォークの角度とステアリングステムのパイプ角度が違うこと。フロントフォークは寝かせるんだけどステム側のパイプは寝てないという作りで、素直なハンドリングと直進安定性の両立を図っているのだとか。う~ん、ホンダらしいきめ細やかさ。 ローアンドロングな伝統的アメリカンのイメージに、低めに配置されたナローハンドルや前後16インチのファットなタイヤの主張がプラスされたスタイリングは、メーカー純正ボバースタイルといってもいいほど。 それでいて素材感を活かしたデザインだけあって、カスタムの余地を残していることもポイント。ユーザーそれぞれの好みを反映したカスタムレブルを乗り回す、令和のかぶき者スタイルはいかがかな?