イラクで一時拘束の常岡浩介氏が会見(全文1)イスラム国メンバーではない
他国のメディアは全て揃っているのに、日本からは1人しかいなかった
常岡:時間的にもうそろそろ厳しいんですよね。あれ、今、ちょっと言うこと忘れた。 今のイラクですね。私が行ったタイミングで日本人、私1人でした。世界中の名前聞いたことあるメディアが全てそろっている中で自分しかいないっていうのに気付いたときに、これはちゃんと取材をして日本に持ち帰らなきゃと思ったわけです。本当はイラク北部というのはベテランのすごく優秀なフリーランサーが何人も活動していたんですけど、そのタイミングで皆さん都合が悪くて誰もいらっしゃらなかったというのがありまして、今の状況はやはり取材はやらなければいけない。僕じゃなくても誰かほかの人でもいいんですけども、というふうに思っております。で、できますれば現場に復帰したいというふうに願っています。 今回、まず私の取材に協力してくださった通訳の人、手配をしてくれた人、ドライバーの人が一緒に疑われて事情聴取を受けてしまったという形で、私は大変な迷惑を掛けてしまった。それからアサイシュの人たちも、僕はイスラム国のメンバーではないけども、メンバーだというふうに彼ら自身を驚愕させ、警戒させ、時間を使わせ、という形の迷惑を掛けてしまった。日本で待っている皆さまに、ご心配を掛けてしまったという形で、キーホルダーをただ持っていたという、あまりにも間抜けなことで大変な迷惑を掛けてしまったと思っています。それについて本当に申し訳なかったと、何度でも謝罪したいと思っております。 それから今回、常岡は日本政府を批判するだろうというふうにおっしゃっていた方がいるんですけども、今回、日本大使館の方、僕のほうからまったく連絡をしなかったのに、バグダッドからエルビルまでやって来て、私のために交渉をしてくださって、さらに私をドバイまで同行して送ってくださいました。本当に親切な方で、もうびっくりいたしました。さらに日本側の外務省のほうでは毎日、うちの長崎の実家の両親に電話をしてくださって、今こんな状況ですよって、こんなふうに話が進んでいますよ、間もなく解放されますよというのを連絡してくださったものですから、母から連絡受けたときに外務省の人がずっと大丈夫っていう話をしてくれたんで、まったく心配していなかったよって言って、本当に良くしてくださったなと思っております。 過去の僕自身の拘束の件で、例えばパキスタンで捕まったときは、外務省の対応に僕は大きな不満がありました。よく調べてみると外務省じゃなくて警察が絡んでいたことが、その後の自分の取材で分かったりしました。今回は日本の警察、関与していないと思いますし、そもそも捕まったのは私自身の間抜けな失態が原因でしたので、まさに一方的に外務省にはお世話になることになりました。本当に外務省の皆さんにもお礼を申し上げたいと今、思っております。清聴、ありがとうございました。ご質問ありましたら、お願いしたいと思います。 司会:(英語. Do you have the medal with you here now. 常岡:It is Asaish has it. 司会:(英語) 【連載】イラクで一時拘束の常岡浩介氏が会見 全文2へ続く