「高齢者の物忘れ」は訂正してあげるべき? 認知症が疑われるときの接し方
――祖母にまちがったことを言われたとき、修正したほうがいいのでしょうか? 私も97歳の母に「さっきと言うてること違うやん!」と言いたくなることもあります。でも強く否定しないでくださいね。本人は"それが正しい"と思っているので、ぶつかってしまいます。認知症の方ならなおさらです。 名前がまちがっていても「そうやったかなあ」とやんわりと返すのがいいですね。そして後から「本当は〇〇と違うかな」と伝えてみてください。簡単ではないですが、"寄り添う"気持ちで接してくださいね。 ――おばあに寄り添って、これからも見守っていきます!
協力:一由麻里 おばあと孫が暮らす大阪・四條畷市で90年続く福祉の会社、畷ケアサービス(ちよの里)を営む3代目。介護の問題に直面するおばあの孫の相談に乗っている。 マンガ:いしづかちなつ 京都芸術大学マンガ学科卒業。認知症をわずらった祖父の介護にあたった6年間をマンガにした同大学の卒業制作『ころがる毎日』で優秀賞を受賞。
大迫知信(原作・文),いしづかちなつ(マンガ)