【時系列でわかる⑤】イスラエル首相「ハマスとの戦いはやめない」停戦には応じない考え(25日~30日)
■10月30日 国連安保理緊急会合 “人道的停戦を” “自衛行為だ”
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区での地上作戦を拡大させていることを受け、国連の安全保障理事会は30日、緊急会合を開きました。 安保理の緊急会合で、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長は、各国の代表に対し「ガザに安全な場所はない」と訴えた上で、早急な人道的停戦を求めました。 国連パレスチナ難民救済事業機関ラザリーニ事務局長 「(ガザ地区での)飢えと絶望は、国際社会に対する怒りに変わりつつある」「ガザの通りには汚水があふれ始めていて、間もなく大規模な健康被害を引き起こすだろう」 また、今月7日以降、ガザ地区で国連スタッフ64人が死亡したということです。 会合ではイスラエルに対して民間人の保護を求める声が相次ぎましたが、イスラエルの国連大使は、地上作戦について「自衛行為だ」と正当化しました。 一方、パレスチナの大使は「安保理はこの殺りくを終わらせるために責任を果たさなければならない」と訴えました。
■10月30日 イスラエル軍、ガザ地区の北と東の2方向から進軍 米・戦争研究所
アメリカのシンクタンク戦争研究所によりますと、イスラエル軍はガザ地区の北と東の2方向から軍を進め、ハマスと交戦しているということです。一部の部隊はガザ地区を南北に走る幹線道路に到達したとしています。その幹線道路とされる映像には、イスラエル軍のものとみられる戦車が、道路を走る乗用車を攻撃する様子が映っています。