ピンヘッド×フジクラシャフト「左を恐れずに振れる。吹けあがりを抑えた安定性のある1本」(堀越プロ)【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房の「飛ぶスペック」を週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。
左を恐れずに振れるフェードヒッター向けクラブ
連載29回目は福岡県久留米市に工房を構える「エルゴルフ」の米倉雄一郎さんがおすすめする1本をご紹介。米倉さんは大学を卒業後、研修生としてクラブに所属。中古ゴルフショップ店員を経て、オーナーの高尾陽介さんに誘われて、エルゴルフの店長となる。米倉さんは年に3回程度アマチュアの大会に出場する腕前で、オーナーの高尾さんと「2017年 企業対抗ゴルフ大会『じゃらんゴルフCUP2017』ダブルス戦」にて日本一となっている。 フィッティングに関して訊くと「機械とかは特にないので、スウィングを見て、大体この人にはこういうのが合うなっていうのはスウィングとヘッドスピードとかである程度狭めていきます。その後、何回か打っていただいて、シャフトやヘッド候補を絞っていくという感じです。お客様に合うクラブというのは1回ではなかなか作れないので、今使っているクラブセットの悩みに合わせてフィッティングしていくことが多いですね。使っているクラブから良い方向に持っていくことを心掛けています。アイアンに関してもヘッド選びを慎重に行っていて、お客様に合った実力からヘッドを選び、最後に好みを反映することが多いです。もちろん、お客様からヘッドの指定がある場合にはシャフトやグリップでなるべく振りやすいような形に仕上げていきます」とのこと。 ちなみにクラブセッティングの考え方を訊くと「バランスがD4、D5出ていてもほぼ100%ティーアップして打つので、ドライバー単体で考えても良いと思います。ですが一応パター以外全体の流れは見ます。ドライバー変えるとモチベーションも上がりますしね(笑)」とあくまで個人の感覚を優先し、振りやすさを追求している。 「ピン『G430』とフジクラ『ダイヤモンドスピーダー』がおすすめ」と米倉さん。 「今回のクラブはヘッドスピード45~47m/s程度で腕力や握力が少ない人。ただ球が上がり過ぎてしまう方を対象に作りました。シャフトは5Sですが、このシャフト自体が50g台にしてはトルクが少ないんです。そのため速めに振ってもしっかりヘッドがついてくるので『飛ばしには自信あるけど、たまにチーピンが出る』というような方が中弾道にもなってくれるようなイメージで作りました」
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