【阪神】佐藤輝明1番で新境地開拓「自由に打てるので新鮮」藤川監督も効果実感「相手は嫌」
<阪神紅白戦>◇9日◇高知・安芸 週末でにぎわう安芸がいきなり沸いた。阪神佐藤輝明内野手(25)が先頭打者でいきなり痛烈な打球を見せつけた。 【写真】佐藤輝明のサインサービスに殺到するファン 秋季キャンプ2度目の紅白戦に「1番三塁」で出場。初回、津田の4球目、131キロのフォークを右翼フェンス直撃の二塁打。一瞬で外野に到達する鋭い打球に、高知に集結した虎党の大歓声が響いた。 これまでプロ4年間で公式戦での1番起用は1度もない。それでも初回の第1打席に早速快音を響かせ、二塁まで激走。「ランナーもいないし、自由に打てるので新鮮な感じ」。リードオフマンとしての新境地開拓を前向きに捉えた。 秋季キャンプでの取り組みがこの日も結果に結びついた。今キャンプでは右足を上げないスタイルの打撃に挑戦している。さらに、自慢のパワーをレベルアップするため、NPBではトップクラスの打球速度170キロ超えを練習から意識。第2打席以降は空振り三振に倒れたが、手応えを感じる内容だった。「スイングの形は良かったと思うので、あとはタイミングだったりを考えていきたい」。理想の打撃へ試行錯誤は続く。 藤川監督は佐藤輝の1番起用について「相手(投手は)嫌でしょうね」とその効果に納得。ドジャース大谷らメジャーでトレンドの強打の1番は打順を組む上でも選択肢の1つ。「1番佐藤輝明」は新虎打線に爆発力をもたらすことができる。 背番号8も「(来シーズンでも)可能性はなくはないと思うので何番でも心構えはしておきたい」。秋季キャンプも折り返し地点。連日打撃練習では柵越えを連発し、三塁の守備練習にも励む。まさに没頭。恐怖の打者になるべく、進化する。【村松万里子】