「彼は芯がないので」 ソフトバンク今宮健太、殻を破れない野村勇に自主トレで伝えたい〝経験〟とは
ソフトバンクの今宮健太内野手(33)が4日、みずほペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸3億円プラス出来高払いの単年契約でサインした(金額は推定)。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 更改後の記者会見では、今オフに福岡県内で行う「今宮組」の自主トレに初参加する野村勇内野手(28)について語った 来季4年目を迎える〝新弟子〟への評価は手厳しかった。「彼は芯がないので」。1年目の2022年に10本塁打&10盗塁をマークしながら、今季は38試合の出場で打率1割6分6厘と低迷。本塁打はなく、4盗塁にとどまった。 「本当に迷いながらずっと練習をやっているなって。シーズンの中でも『どうしたいんだ』って話をしていた」。パンチ力や走力など誰もが認める高いポテンシャルを持ちながら、伸び悩む野村勇に自主トレ参加を志願されて快諾した。 今宮の語る「芯」とは、一つのことを貫き通すメンタルのことだ。「コロコロ変わってますもんね。そういったものをなくして、『俺はこれをやり続けるんだ』っていうものが一つあれば、もしかしたら変わっていくきっかけになっていくかもしれない」。考えのぶれが殻を破りきれない要因だと指摘した。 来季が16年目のシーズンとなるベテランも通ってきた道だ。「僕も若いときはコロコロ変わっていたんで。打てなくなったらこうしよう。で、打てて。また打てなくなったらこうしよう…そんな感じでやって、なかなか打撃の成績が出てこなかった事実がある」 今季はパの遊撃手で2年ぶり4度目のべストナインに輝きながら、来季もレギュラー確保を第一の目標に掲げる。野村勇もライバル候補になりうる存在ながら、リーグ連覇を目指すチーム全体を見通している。 「(野村勇は)そういったものをなくしていけたら、どういうふうな形なのかなって楽しみな選手ではある。そういったところを伝えていければ」。頼もしい不動の遊撃手が救いの手を差し伸べる。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社