緊急事態宣言から2週間、専門家会議が会見(全文2)10のポイントで接触8割減を
新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議は22日夜、会合後に記者会見を行った。 【動画】人との接触を8割減らす10項目とは? 専門家会議が会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「人との接触を8割減らす10項目とは? 専門家会議が会見(2020年4月22日)」に対応しております。 ◇ ◇
政府に今まで以上の努力を期待
尾身:それから国に対しては、今はいろんなことが国に対して求められて、いろいろやっていだいていますけども、特に過酷な診療に従事する医療者などのために感染防護具などの確保、検査試薬、それから検体採取スワブ等、資材の安定確保に、これも前から求めているんですけど、努力はされてやっていただいていますけど、これがないと感染拡大防止できないし、院内感染がますます広がる可能性があるので、ここは政府に今まで以上の努力を期待、ぜひお願いいたします。それから、次のスライドをお願いします。 実は、もう皆さんご承知のように、検査・研究機関でのキャパシティーというのは今、1日に1万3000ぐらいまでのキャパシティーがあって、今日の時点ではだいたい8000ぐらいですかね。そのぐらい。正確なことは、ギャップがまだあるわけです。今までよりも検査の数は増えていますけど、検査のキャパシティーの1万3000までには届いていない。つまり検査の機関に行くまでの、PCRの行くまでのプロセスがまだまだ非常にうまくいってない、非効率であるということで、今回このことが極めて重要なので、この絵をもって説明をさせていただきます。
重症化リスクの高い人はすぐ相談を
4つのポイントがあります。これが全体の流れというか、全体、これから何をすべきかということを簡単に描いた絵ですので。まず4つの1つ目のポイント。これは、大丈夫ですかね、一番上のここです。今までも一般の、一番左ですね、一般の人。一般の人というのは、特にリスクの高いという人じゃない人は、発熱症状や37度5分の、そういうのが4日以上ということはこれまでと一緒。 ところが2番目のところは、重症化のリスクの高い人。これはここに書いてあるようなことが何かあれば、もう4日なんか待たずにデイ1、デイ0でもいいから行ってくれということをこれから。つまりこれは何かというと、肺炎が疑われるような強いだるさ、それから息苦しさ、高熱がある場合。また、これはアンドじゃないですから。よろしいですかね、アンドじゃないです、オアですから。また、高齢者、基礎疾患のある方。こうしたような、これはお医者さんが分かる前にご自分でも分かるでしょうね。こういう人がある場合はもう、めりはりを付けて、左の場合は4日ですけど、もうこっちは、今までのあれは、高齢者は2日となっていたと思いますけども、そんな2日なんていうことは言わないで、デイ1から、もうあったら、すぐここでめりはりを付けてくださいというのがまず第1のポイントであります。 それから第2のポイントは、今までは、PCRの流れは左のほうでしたね。いわゆる接触者外来とか帰国者相談という、このいわゆる保健所を通してのルートがありました。これと並行して、これに加えてと言ったほうがいいと思いますけど、これは医師会、今、釜萢先生がおられますけど、医師会なんかの協力のおかげでもう1つのルートができたわけです。これは、かかりつけ医、地域の診療所等に相談または受診して、地域の医師会などが運営するコロナ検査センターということ、もう直接ここに行って、保健所を介さないというようなルートが今回できたということが2つ目のポイントです。