VW、中国ウイグルの工場売却 強制労働で批判、撤退へ
【ベルリン共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は27日、中国新疆ウイグル自治区にある合弁事業の工場を中国企業に売却することで合意したと発表した。同自治区での事業を巡り、少数民族ウイグル族の強制労働との関連を批判されていた。 ドイツ経済紙ハンデルスブラットによると、VWは2013年から中国大手、上海汽車集団と合弁で工場を運営。19年に完成した自治区内の試験走行コースの建設時に強制労働が行われた可能性があり、株主などからの撤退圧力が強まったことで、VWは事業の見直しを迫られていた。 VWと上海汽車集団は上海の別の企業に工場と試験走行コースを売却することで合意した。