“バンス首相”誕生?「チェイニー以来最強の副大統領」になるのか…トランプ氏が妬んでも罷免する権限なし
トランプ新政権の副大統領になるJ.D.バンス氏は、幅広い権限を持った“首相”のような強力な副大統領になると言われ始めている。 【画像】「米国史上最強の副大統領」と言われたディック・チェイニー元副大統領
“最も有力な大統領候補”J.D.バンス氏
米国では早くも次期2028年の大統領選挙の行方を占う選挙賭博が始まっており、オンラインの賭博情報サイト「bookies.com」によると、現在の掛け率は次のようになっている。 J.D.バンス(次期副大統領・共和党)+450(※100ドル賭けて450ドルになる) ギャビン・ニューサム(カリフォルニア州知事・民主党)+575 ロン・デサンティス(フロリダ州知事・共和党)+700 ミシェル・オバマ(元ファーストレディ・民主党)+950 ジョシュ・シャピロ(ペンシルベニア州知事・民主党)+1000 バンス氏は配当率が最も低い。つまりは最も的中率が高いと見られているわけで、4年後にトランプ氏が残る任期を終えた後、最も有力な次期大統領候補ということになる。 バンス氏は、副大統領候補に指名された当初は過去のトランプ氏への批判的な発言などで支持が低迷していたが、10月1日の副大統領候補のテレビ討論で民主党のティム・ウォルズ副大統領候補を、友好的ながらも完膚なきまで論破して一気に頭角を表した。 「ニュート・ギングリッチ(元下院議長)曰く:副大統領候補討論でスターが誕生、トランプも認める」(FOXニュース10月2日) 「バンスの討論での態度は、この男が保守派のスーパースターであることを示した」(保守系ニュースサイト「タウンホール」10月3日) その後、バンス氏の集会には大勢の聴衆が詰めかけるようになり、同氏はハリス氏を真っ向から批判する「アタック・ドッグ(戦闘犬)」の役割を果たすと共に、トランプ氏の失言の後始末をして副大統領候補の役目をこなしていった。加えて、集会の終わりには必ず取材の記者たちの質問を受けて公開の記者会見を行い、トランプ氏には批判的な記者たちが好意的に対応し出していた。 「この男は皆が嫌がるようなことも進んで引き受ける。敵陣のマスコミの取材を受けることなんかね」 トランプ氏は6日に勝利宣言をした際にこう言ってバンス氏を紹介し、全幅の信頼感を表明した。
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