桐蔭学園が快勝発進 連覇目指し圧倒の7トライ「理想に向かっている途中」 高校ラグビー
第104回全国高校ラグビー大会第3日は30日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で行われ、桐蔭学園(神奈川)が48-7で流通経大柏(千葉)を下した。 連覇のかかる桐蔭学園が前回大会8強の流通経大柏を圧倒し、3回戦に駒を進めた。Aシードの貫禄を見せる7トライの快勝に、藤原監督は「(県大会よりも)だいぶ自分たちの強みを出せるようになっていた。理想があるので、そこに向かっている途中」とうなずいた。 拮抗(きっこう)した前半は粘りの守りで失点を1トライに抑えて19-7で折り返し、後半に突き放した。主将のフランカー申(しん)が後半8分、14分と大勢を決する連続トライ。殊勲の活躍を見せたキャプテンは「前半は自陣でやりすぎた。そこは反省点だけど、立て直せてよかった」と手応えを口にした。 流通経大柏は何度も練習をともにした相手。申は「ついに試合ができるから、決着がつけられると話して、準備してきた」という。合同練習ではスクラムで圧倒されることが多く、この日も前半は押し負けることが続いた。しかし、後半12分過ぎのスクラムで相手を後退させると、フィフティーンは跳びはねて喜んだ。スコアだけでなく、内容でも完勝できたことは大きな自信になった。 指揮官は「(連覇の意識は)全然ない。今年の代で、一つ一つ」と強調。王者に慢心はなさそうだ。(大石豊佳)