米記者「タイソンはジェイクポールに序盤でTKOされる」練習映像の演出など衝撃理由=11.16
米スポーツ専門サイト「スポーツ・イラストレイテッド」が11月15日(日本時間16日)開催のジェイク・ポール(27)対マイク・タイソン(58)の対戦について「序盤でジェイクが攻め立て、おそらくロープ際でレフェリーが慈悲深く介入すると思う」と簡単に倒すと11日、予想記事とその理由を書いた。 理由は高速のスパーリング映像などはほんの数秒のみで細かいカット割での演出からスタミナの懸念、年齢や怪我、4年前、わずかな練習がきっかけで寝たきりになっていることなどだ。 【フォト&動画】タイソンが車椅子に!現在の超マッチョボディと、細かい映像の仕掛けも 【タイソン、映像のギミック】 これを予想したのは同誌格闘技記者のマシュー・リドル氏。彼によると「かなりの頻度で、タイソンのトレーニング映像が話題になり、コメント欄には昔の”アイアン マイク”が最後のショーのために戻ってきた」と肯定的な意見が殺到する。しかし彼の映像はハイライトで細かく区切られ、ほとんどは数秒で終わっている。58歳の格闘のベテランがプロレベルの持久力を持っているかのような印象を与える」という。 確かに映像を確認してみると、一回の約10秒の映像に約10カットのシーンを入れるなど映像を揺らしたり、スピードや衝撃力などが強いように見せる工夫がされているように見える。 【タイソン、4年前のトレーニングで寝たきりに、健康状態に不安】 リドル氏は「タイソンが長時間のトレーニング撮影に挑むとき、トレーニングの合間に長い休憩をとっている。約4年前、タイソンvsロイ・ジョーンズJr.の前に、タイソンは30秒のワークアウト撮影で寝たきりになったことを認めた 。タイソンはその2020年にロイ・ジョーンズJr.と戦っているが、そのときはあまりいい印象ではなかった......。タイソンは硬く見え動きは良くなかった。これは年老いたジョーンズJr.が相手で、ジェイク・ポールはタイソンの30歳後輩だ。タイソンは首と背中の故障に悩まされ、昨年のジェイク戦が決まったときには潰瘍の再発で入院していたほどだ」と健康上の理由を述べた。 タイソンは以前から坐骨神経痛を患い、2年前には車椅子姿も目撃されている。 今年7月20日にジェイクと試合が組まれていたがその1ヶ月前、ロサンゼルス行きの飛行機の中で潰瘍を再発。ベストな健康状態ではないとし、試合は延期となった。 現在、NETFLIXで配信しているドキュメンタリー番組「Paul vs Tyson」の第1エピソードで、タイソンは機内で倒れた時の様子を赤裸々に告白。「マイアミから飛行機でロサンゼルスに向かう途中、トイレに入って血を吐いた。次に気づいた時、私は床に倒れていて、黒い便を排泄していた」といい、続けて「病院で診察してもらったら、2.5インチ(6.35cm)の大きな潰瘍があって、出血していることが分かった」と衝撃の事実を明かした。 担当医に「自分は死ぬのか?」と尋ねると、その可能性があることを告げられ、タイソンは不安になったと言う。 健康悪化の理由を「悪い食べ物を摂取し過ぎた」と説明したタイソン。その後は加工食品を止め、ナチュラルな健康食材に切り替えたとし、7月末には完全にトレーニングを再開。大会2週間前には、豪快なフックでスパー相手をダウンさせる映像を、さらには絞ったゴツゴツのマッスルボディを公開するまでに回復した。 【タイソンの勝ち予想も】 現在はかなりマッスル化しているタイソン。序盤KO負けもあるかもしれないが、元世界王者のジェフ・フェネック氏(60=オーストラリア)はオーストラリアメディア「デイリー・テレグラフ」に対し「2日前にマイクと話した。パンチを一発当てることができれば40秒で終わるかもしれない」と秒殺でタイソンが勝つと回答。ただし「ジェイクと同時にパンチを出すな」との指摘もしたと話す。同時打ちは最も隙が生まれKO負けに至りやすい。 果たしてどちらかの早期KOはあるか。試合はもうすぐだ。