ゴールを決める前橋育英・オノノジュ（８）

◇2日　サッカー　第103回全国高校選手権3回戦　帝京大可児（岐阜）2―3前橋育英（群馬）＝駒沢 　6大会連続出場の帝京大可児が、2017年度大会優勝の前橋育英に2点を先制されながら前半のうちに追いついたが、後半に決勝点を許し、2―3で敗れた。帝京大可児は11度目の出場で初のベスト8進出を目指したが、かなわなかった。 　前半8分までに2点を失った帝京大可児だったが、主将のFW加藤隆成（3年）を起点に反撃ののろしを上げる。 前半16分には敵陣の右サイドに流れたFW加藤がポストプレーでボールをキープすると中央に走り込んだMF青木嘉宏（2年）にパス。MF青木から左でパスを受けたMF明石望来（3年）がカットインから右足を振り抜き、1点を返した。同27分にはFW加藤隆がゴール前で相手クリアのこぼれ球を右足で蹴り込み、2―2とした。 　2点差を追いつき波にのる帝京大可児だったが、危機が襲う。前半33分ごろ、GK水野稜（2年）がペナルティーエリア外で、抜け出した相手選手を倒してしまいレッドカードで退場。1人少ない状況で戦うことを余儀なくされた。 　代役で入ったGK緒方琉太（3年）の好守もあり2―2で前半を終えると、後半は相手の猛攻の前に防戦一方となるが、相手に訪れた幾度の決定機もGK緒方がビッグセーブで立ちふさがった。1人少ない状況で奮闘した帝京大可児だったが後半36分、前橋育英の途中出場のMF中村太一（3年）にゴール前の巧みなターンから右足で決められて2―3。試合はそのままスコアが動かずに終了した。