独学合格の東大4年生がオンライン塾、難関大に合格続々 地元・沖縄の教育格差解消へ「卒業後も事業拡大」
沖縄の県立開邦高校出身で東京大学4年の仲間令さん(22)が2022年に立ち上げたオンライン塾「メアライズアカデミー」が、成果を上げている。これまでに約80人の生徒が入塾し、京都大学や東北大学、九州大学、早稲田大学、上智大学など国立や私立の難関大学への合格者を輩出している。仲間さんは「自主性、主体性を持って社会で価値を生み出せる人材を育てたい」と思いを語った。 【写真】東大からドラァグクイーンに 那覇出身メイリー・ムー 塾を立ち上げたきっかけは、沖縄のどの地域にいても質の高い教育が受けられるようにすることで教育格差を解消し、自ら考えて行動し、目標達成までやり抜ける生徒を育てたいという思いからだった。「人に教えてもらうより、自主性、主体性を持って学んだ方が学力が身に付きやすい」と強調する。 自身は学習塾に通ったことはなく、独学で東大に合格した。自身の経験を生かし、塾では問題の解き方より自学自習のやり方や学習計画の作成方法、参考書選びなど、自ら学ぶための手法を重点的に教える。学習の進捗(しんちょく)状況を見るテストを週1回実施し、結果を踏まえて振り返りや計画の見直しを実施している。 仲間さんは「塾を立ち上げて2年近くになるが、手応えや可能性を感じており、卒業後は事業を拡大させたい。事業を通じて沖縄の教育、社会全体に貢献できたらうれしい」と目標を掲げた。
琉球新報社