YouTube登録者27万人超! 宇宙科学チャンネルが教える、夏の自由研究にぴったりの「流れ星観測のコツ」
毎年、夏の夜空に流れ星が見られる「ペルセウス座流星群」。今年は数年ぶりに好条件で観測できると言われており、夏休みの自由研究や家族みんなで天体観測イベントなんかも面白いでしょう。 【画像を見る】夏休みの自由研究にオススメしたい!「都道府県レポート」のすすめ 宇宙科学専門のYouTubeチャンネル「宇宙すずちゃんねる」さんによると、流星群を観察するコツは、月明かりがない時期に、人工の明かりが少なくて暗く、空全体を広く見渡せる場所で、最低15分間は夜空を見上げることだそう。15分ほど経つと夜空の暗さに目が慣れて、流れ星を見つけやすくなります。 流星群には流れ星がよく見られる「極大日」があって、通常1時間に20~50個ほどの流れ星が見られるようです。 ■【夏の流星群である「ペルセウス座流星群」の極大日】 ・毎年7月17日~8月24日頃 ■【冬の流星群である「ふたご座流星群」の極大日】 ・毎年12月4日~17日頃 ■【同じく冬の流星群である「しぶんぎ座流星群」の極大日】 ・毎年12月28日~1月12日頃 そもそもですが、「流星群」がどうやって現れるか知っていますか? 流れ星とは、宇宙にある直径1mm~数cmほどのチリの粒が、地球の大気に飛びこんできたときに、大気との摩擦で光を放つ現象です。 流れ星のもとになるチリは、太陽の周りをまわる彗星などの天体から放出されたもので、彗星が通った軌道には、たくさんのチリの粒の帯ができます。そして、その軌道と地球の軌道が交差する場所に地球が通過するとき、たくさんのチリが地球の大気にぶつかって流星群になるのです。 地球と彗星の軌道が交わる日時は毎年ほぼ決まっているので、特定の時期に流星群が出現することが予測できるというわけですね。 流星群観察を通して、宇宙を身近に感じてみるのはいかがでしょうか。宇宙について調べれば調べるほど、地球上の感覚ではありえないことが実際に今起こっていることが分かってきます。自分がこれまで培ってきた「ものさし」がぐんと伸びるような、なんとも言えない感覚ですね。 文=笠原 【著者プロフィール】 宇宙すずちゃんねる 数億年後の地球や太陽系惑星の秘密、生命誕生など、ロマンあふれる宇宙について解説する宇宙科学YouTubeチャンネル。実写映像や写真、独自の編集スキルを駆使した分かりやすくて興味深い動画構成に加え、聴く人の心を癒やしてくれる心地よい声が人気を博す。チャンネル開設からわずか2年足らずでYouTube登録者数は27万人を超える。 ※本記事は宇宙すずちゃんねる(著)、渡部潤一(監修)の書籍『眠れない夜に読みたくなる宇宙の話80』から一部抜粋・編集しました。