愛知代表2校、気持ち新たにグラウンドへ センバツ決定一夜明け
今春のセンバツ出場決定から一夜明けた27日、豊川(愛知)と愛工大名電(愛知)のナインは、新たな気持ちで練習に取り組んだ。満面の笑みがこぼれた前日とは表情も一変。甲子園での大暴れを誓い、グラウンドへ飛び出していった。 【写真まとめ】センバツを彩った選手たち~メジャー編 ◇豊川「モチベーション高まった」 豊川ナインは午前8時半ごろ、愛知県豊川市の学校グラウンドで練習を開始した。昨秋の明治神宮大会後にセンバツを見据えて始めた行進に続き、大きな声で校歌を斉唱。ランニングやダッシュをした後、キャッチボール、トスバッティングなどで汗を流した。 厳しい寒さの中、ダッシュを交互に繰り返す「シャトルラン」では息が上がり、選手たちは苦しそうな表情を浮かべた。「頑張れ」「ラスト」と励ましあい、それぞれが自分を追い込んでいた。 主将の鈴木貫太(2年)は「気持ちを切り替えることができて、全員が意識高く練習に臨めていると思う。甲子園が決まりよりいっそうモチベーションも高まった。一日一日を大切にしながら過ごしたい」と気を引き締めていた。【塚本紘平】 ◇愛工大名電「盛り上げるぞ」と号令 愛工大名電ナインは午前9時20分、愛知県春日井市にある合宿所の食堂に集まった。倉野光生監督が「センバツ出場の喜びを今日から行動に変えていこう」と鼓舞した後、打撃強化のため1日1000本のティーバッティングを始めると伝えた。ナインは「よし」と気を引き締めて一礼し、同じ敷地内のグラウンドに向かった。 主将の山口泰知(2年)が「センバツに向けて盛り上げるぞ」と号令をかけて、練習を開始。ランニングやストレッチ、ダッシュで体を温めた後バットを握り、下半身をしっかり使いながら低めの変化球を捉えるティー打撃を繰り返した。 昨秋の大会で打線の中軸を担い、本塁打も放った石島健(2年)は「センバツに向けて何ができるか考えて練習する。監督は『1日1000本のティーバッティング』と話していたが、自分は3000本は振る」と気合を入れた。【黒詰拓也】