「不倫みたいな感じで…ドキドキしてました」今年急増 韓流装う「ロマンス詐欺」恋に落ちる巧妙な手口【news23】
Q.メッセージが来たときはワクワクした? 大島香苗さん 「本人(人気アイドル)かなと思ったんで」 大島さんの娘 「精神科に通ってもらっているという状況」 家族が被害に気づいたのは、銀行からの1枚の通知がきっかけでした。 「詐欺被害に遭われている可能性がございます。送金額は合計で1600万円を超えております」 15年前から韓国のある人気アイドルのファンだったという大島さん。その人気アイドル本人を名乗る人物から2023年7月、SNSにダイレクトメッセージが届きました。 <DMでのやりとり(再現)> 韓国の人気アイドル(偽物) 「あなたはいつから私のファンですか?」 大島さん 「2009年からファンです」 人気アイドル本人からだと思った大島さんは、嬉しさのあまり連絡を取り合うように。すると、相手から「私と会うためにはお金が必要」などとメッセージが届き、指定された口座にお金を何回かに分け、合わせて1800万円を振り込んでしまいました。 大島さんの娘 「父親の母が亡くなったときの遺産。一番下の妹が貯めてた学資保険。あと消費者金融から借りたお金と…」 大島さんは家族のお金まで使い込んでいたのです。その上、娘が被害に気づいて警察に相談した後も、大島さんは相手とひそかにやりとりを続けていました。 <LINEのやりとり(再現)> 大島さん 「あなたに会うためにいくらなの?」 韓国の人気アイドル(偽物) 「お店に行って、ギフトカードを買ってください。支払える金額ならいくらでも構いません」 「彼に会えるなら」と、電子マネーを買い続けていた大島さん。 さらに、家族がスマートフォンを没収する度に、大島さんはひそかに新たなスマホを契約していたのです。 大島さんの娘 「(スマホの台数は)6台ですね」 「何度も何度も何度も何度も繰り返されて、いつになっても抜け出してくれない。なんで、いきなりどうしてこんなに変わってしまったのか」 大島さん 「娘とかの気持ちは届いてるんですけど、私がそれに応えられない。申し訳ない…」
家族の生活まで狂わせる「ロマンス詐欺」。警察庁は「詐欺の手口は巧妙になっている」「会ったことがない人からお金の話をされたら注意してほしい」と呼びかけています。 (TBSテレビ 社会部 小倉直樹)
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