露軍ハルキウを誘導爆弾攻撃 週末に4人死亡 50人超が負傷
ハルキウ、ウクライナ、6月24日 (AP) ― ロシアは週末2日連続でウクライナ第二の都市ハルキウの中心部を攻撃、民間人4人が死亡、50人近くが重軽傷を負った。 ハルキウ市当局によると、ロシア軍は両日の攻撃で誘導爆弾を使用し、市内の約半分が電力を絶たれた。 22日の空爆では、4発の誘導爆弾のうち1発が4階建ての集合住宅を直撃、3人が死亡、41人が負傷して病院で手当を受けている。 また、撃墜されたロシア軍のミサイルの破片で、2人が負傷した。 ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説で、同盟国に防空システムの強化を要請。 「ウクライナのための近代的な防空システム、例えばパトリオット、F-16のためのパイロットの訓練加速、供与される武器に十分な射程距離を確保することが最も重要だ」と述べた。 一方、2014年に一方的ロシアに併合されたクリミア半島のセバストポリでは、撃墜されたウクライナ軍ミサイルの破片で、子ども2人を含む5人が死亡した。 この攻撃で151人が負傷、落下したウクライナ軍ミサイルの破片で集合住宅が炎上、森林火災が発生し、150平方メートル以上が焼失した。 ロシア国防省は、ウクライナとアメリカの両方が「民間人への意図的なミサイル攻撃の責任を負う」と述べた。ウクライナの攻撃には、米国が供給したATACMSミサイルが使用されたという。 ロシア国防省が23日発表したところによると、ロシア西部のブリャンスク、スモレンスク、リペツク、トゥーラ地方上空で、一夜に33機のウクライナ製無人機が防空ミサイルによって撃墜されたが、死傷者や被害は報告されていないという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)