知っておくと便利!「つらい咳」を止める"ツボと食材”、漢方に詳しい薬剤師が紹介する”咳止め漢方薬”3種
喉の乾燥が原因の場合、水分をこまめにとります。炎症を抑えたいのでお酒を控えたほうがよいでしょう。のど飴をなめて、唾液の量を増やすことも有効です。いうまでもなく喫煙は肺に悪影響を与えますので、禁煙を心がけてください。 ■咳き込んだら「咳を止めるツボ」 咳き込んだときの応急処置として、ツボ押しがあります。 「定喘(ていぜん)」はその名のとおり、咳にとても効果の高いツボの1つです。 首を前に倒して頭を左右に降ったときに動かない背骨と動く背骨を見つけます。この2つの背骨の間のくぼみから、外側に親指幅1本分のところにあります(※外部配信先ではイラストを閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
定喘から肩甲骨にかけて、漢方でいうところの肺に関わるツボが多いエリアです。押すだけではなく、カイロなどで温めてもよいでしょう。 最後に、咳を止めたいときに食べるとよい、身近な食材をいくつか紹介しましょう。 ■咳を止めたいときによい食材 ・生姜 生姜は胃を温め、咳を出にくくします。生姜湯やジンジャーティーなど、飲み物として摂る場合、できれば生の生姜をすりおろしたり、薄くスライスしたりしたものに熱湯を注いだほうがいいです。難しければチューブ入りの生姜でも代替できます。飲みにくい場合は、黒砂糖などを少し入れるといいでしょう。
・ハチミツ はちみつが咳や喉の炎症を鎮めることは有名ですが、ポイントがあります。非加熱はちみつでないと効果を期待できないとされています。 細菌が繁殖するのを抑え、粘膜を保護してくれます。同じ理由で、非加熱ハチミツは加熱せず食べることが大切です。熱湯に入れたり加熱する調理で使ったりすると、せっかくの成分が台無しになります。温める場合も40℃以下を保つように気をつけます。 ・大根 大根もまた殺菌、炎症を抑える作用が強いです。ハチミツと組み合わせることにより相乗効果を期待できます。