知っておくと便利!「つらい咳」を止める"ツボと食材”、漢方に詳しい薬剤師が紹介する”咳止め漢方薬”3種
特に今年はマイコプラズマ肺炎という、たんの少ない頑固な咳が長引くのが特徴の感染症が流行していますし、インフルエンザでも咳がしつこく残るケースも増えているようです。さらに、寒暖差が原因で咳や鼻水が出る寒暖差アレルギーも、例年より多い印象です。 このように咳の原因はさまざまですので、原因に則した治療が必要です。 まず、原因となっている病気があれば、それを改善することになります。 例えば、マイコプラズマ肺炎やインフルエンザなどでは、原因となっている病原体やウイルスに対して、有効な抗ウイルス薬や抗菌薬を用います。
アレルギー症状やぜんそくなどで気道に炎症が生じて過敏になっている場合は、炎症を鎮める抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、ステロイド吸入薬などで対処します。 また、胃食道逆流症という病気で咳が出ることもあります。 胃食道逆流症とは、胃の内容物が食道に逆流し、胃酸で食道が傷つく病気です。食べ過ぎや早食い、食べてすぐ横になる生活習慣などが悪化の原因とされています。日本では10人に1人以上の割合で存在し、増加傾向にあります。この場合、胃酸分泌を抑える治療をします。
西洋薬の鎮咳薬(ちんがいやく:咳止め)は、咳の症状が特にひどいときや、咳がひどく眠れない場合には就寝前に服用します。 脳の咳中枢に作用する成分は強い作用があるため、大量に服用すると危険です。濫用を防ぐために、購入本数が制限されている咳止めシロップもあるくらいです。購入時は薬剤師などに相談のうえ、適量を守って服用しましょう。 また、飲み合わせに注意を要するものもあります。 緑内障の目薬などにも併用禁忌のものがありますので、注意が必要です。ドリンク剤やサプリメントの併用にも注意しなければなりません。病院から処方されている薬がある場合、サプリメントも含め、必ず薬剤師などの専門家に相談してください。