「MARCH以上の大卒と結婚したい」学歴にこだわる35歳女性。学歴レベルが近いと価値観が近い、は本当か?
25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。 【データ】男性・女性の未婚率の推移、30~40代女性の結婚願望は? アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。 今回の働く女性の「婚活ストーリー」は、学歴にこだわる2人の女性を紹介します。 ※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。 【働く女性の婚活百景 #18】
「大卒」の条件にこだわる女性が出会った「高卒」の彼
地方銀行に勤めるT花さんは、20代後半から結婚を意識して、友人知人に「いい人がいたら紹介して」と声をかけていました。彼女の結婚相手への条件の筆頭は、「地元の国立大学を出ている人」。30歳を過ぎた頃、まさにその大学出身の男性を紹介されておつきあいをしましたが、1年足らずで失恋してしまいます。 彼のことをなかなか忘れられずに過ごしていた33歳のとき、「気が紛れるかもしれないよ」と、高校時代の友人たちが企画してくれたバーベキューに参加したT花さんは、一人の男性と出会います。同い年の彼は、明るくてノリがよくて、初対面の人とも会話を楽しめるタイプ。背が高くて愛嬌があり、好みの見た目にもひかれて、T花さんは気づけば彼とツーショットに。次は二人で会う約束をしたのでした。 初めてのデートでも話は尽きず、楽しくてあっという間に時間が過ぎていきます。次の約束をする頃には、T花さんは彼を好きになっていました。ところが、ふとした会話から彼が高卒だということを知り、T花さんは愕然とします。 私に相談をもちかけたとき、T花さんは「彼のことは好きだけど、彼とはもう会わないほうがいいのかもしれない」と思いつめていました。 「100歩譲って地元の国立でなくてもかまいません。せめて大卒ならよかったのに」というT花さんに、私は「なぜ学歴にこだわるのですか」とたずねました。 T花さんの答えは、次のようなものでした。「銀行では、学歴が出世にかかわりますし、出世しないとお給料が上がりません」「高卒の人と結婚するなんて、両親や親戚をがっかりさせてしまうかもしれない」「友達のパートナーも、みんな大卒の人ばかりだし…」 ちなみに、T花さん自身は地元の短大を卒業しています。「自分が持っていないものに憧れる気持ちがあるのかもしれません」と自己分析をしていました。