懐かしいものから主流になったモノまで クルマ界、なくなったら正直困るもの8選【10年前の再録記事プレイバック】
■自動車メーカー、なくなったら困る意外な部署
もちろんどの部署も大切だと思うけど、質問にお答えいただいたのがホンダ。 「製作所の"設備管理BL(通称:設管)"ですね。普段は問題なく動いている工作機械たちに異常が発生した時、速やかに原因を究明し、生産ライン停止の時間を最小限に抑えてくれる部署です。生産遅れを少しでもなくすようにしてくれる、いわば縁の下の力持ち。 普段はぷらぷら歩いているように見えるが(笑)、異常が発生したら飛んできます。まさにスーパーマンのように。もし、この部署がなくなったらクルマは作れず、品質は安定しない。大変重要な部署ですよ!」 スーパーな人の集まりですな。
■買う側としてはなくなってほしくない「残価設定ローン」
契約時に3~5年後の残価を設定し、残価を除いた金額ぶんを分割で返済する残価設定ローン。契約期間を終えても車両は自分の所有にならないが、月々の返済額を安く抑えられるコレは買うほうにも、売るほうにも「なくなると困るもの」といえるだろう。 日本車はレクサスを除いて残価保証型だから、契約終了時に不人気車になっても、再査定で残価を減らされて精算が発生する心配はない(走行距離などの制限はある)。こんな部分もメリットといえ、残価設定ローンは受け入れられているのだろう。 ちなみに、3年後の残価は一般的には新車価格の40~45%だが、ジューク、アクア、N-ONEなどは約50%。これらのように適度に個性があり、数年後の流通価値が高いと予想される車種が有利だ。
■なくなったら困るもの「小さなことだけど大事です」編
・バックフォグランプ…欧州車にはVWポロのような低価格車でもリアフォグランプが付いている。それは86などの日本車にも用意され、ディーラーオプションで選ぶことも可能。ただむやみに点灯すると後続車を眩惑させる。濃霧の時を除くと通常は使う機会があまりないのが実状。 しかし夜間に車庫入れをする時などは便利。意外と明るいので、後退灯と併用すれば、クルマの後方がよく見える。濃霧時に使うものだが、意外な使い道があるもんだ。 ・視野に入るボンネット…狭い道を曲がる時や車庫入れ、縦列駐車などの時、ボンネットが見えると運転がしやすいもの。運転に慣れてない女性は特にそう感じるはず。ボディの先端や車幅がわかりやすく、目安になるからだ。 でも、最近はボンネットが見えるクルマが激減。構造上背の高い車種が増え、ボンネットが前方に向けて傾いているからだ。特にコンパクトカーではボンネットが見えないクルマばかり。意外にもカローラアクシオも見えない。逆にレガシィ、クラウン、86、軽自動車ではラパンなどが視野に入る。小さいことだが「視野に入るボンネット」、なくなったら困るといえそう。 ・ドアに連動した室内灯…意外に便利なのが、ドアの開閉に連動して点灯する室内灯だ。本来の目的は夜間の乗り降りを容易にするためだが、それだけではない。ルームミラーの手前に室内灯が装着されたクルマであれば、半ドアになっている時、室内灯が点灯を続けているから即座に半ドア状態とわかる。メーター内部に警告灯のある車種も増えたが、室内灯のほうがすぐ視野に入るので便利。なくなったら意外と不便さを感じるに違いない。 (写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)