懐かしいものから主流になったモノまで クルマ界、なくなったら正直困るもの8選【10年前の再録記事プレイバック】
■メーカーにとってなくては困る!?「ハイブリッドカー」
2009年春、現行プリウスの爆発的ヒットを契機に、現在もハイブリッド(HV)と名が付くクルマは売れに売れる。今でこそ"ハイブリッドブーム"という感じではなくなったが、EVやPHVといった新しい技術が登場しても、やはり一般市場は「ハイブリッド(HV)」という言葉に弱く、買うならHV車を選択することが多いようだ。 今年(2013年)2月のトヨタとホンダの、ガソリン車とHV車の販売台数と比率などの表があるが、それを見ても一目瞭然。 トヨタの場合、全販売台数に占めるHV車の比率は実に48.3%と、半分に迫る勢い。凄い!HV車の中でもプリウスシリーズとアクアが8割を占めているから、いかにこの2ブランドが強いかが明白だ。 いっぽうのホンダは35.2%とトヨタほどではないが、計算上は3台に1台がHV車ということになる。 この2社はもちろん、日産やスバルなども近い将来HV攻勢を仕掛けてくるはず。"販売を見込めるHV車"、多くの日本のメーカーにとって「なくなったら困る存在」、これ間違いなし。
■これがないと商用に見えたりして……「ミニバンのエアロパーツ」
ウィッシュのような背の低いミニバンは、外観がスマートな感じだが、セレナやノア/ヴォクシーなど、背の高いミニバンはパッと見て商用車風に見えたりすることも(ありますよね!)。 ノーマル状態でアルミホイールもなしだと、いかにも実用車。そこでエアロパーツとアルミホイールを装着すると、見栄えは一変するから不思議。 ワルっぽい印象ではあるが、生活感の漂うおとなしいファミリーカーの雰囲気は払拭される。なので、ミニバンにとってエアロパーツは、なくなったら困るものといっていい。 なかでもセレナのハイウェイスター、ヴォクシーのZS煌IIIなどは人気が高く、一番の売れ筋グレード。少々お値段は高くなるがミニバンにはエアロパーツは不可欠だ。
■ゼロになったら困る「マニュアルトランスミッション」
MTミッション。設定車が減るいっぽうだが、「なくなる=ゼロになる」と想像したら、そりゃ困る!走行状態とエンジンの性格を考えて、ドライバーが適切な回転数とギヤを選んでクルマを走らせる。それこそがMTの快感。 ヒール&トゥとダブルクラッチで回転を正確に合わせてシフトダウンすれば、実に滑らかに減速できて運転する喜びを実感。その操作感がなくなるのはクルマ界の大きな痛手だ。 またMTで教習を受ければ、エンジンの持つ力が恐ろしいほど強いことや、エンジン回転と車速の関係などもわかる。若い方には、ぜひMT教習を!