「パリから変わったなという大会に」準々決勝進出の小田凱人 テレビ中継に「映せるレベルだと思ってもらう」
◇パリパラリンピック2024 車いすテニス男子シングル(日本時間3日、レッドクレー) 【画像】車いすテニス・小田凱人「いつもより楽しんでテニスをしたい」 パリパラリンピックの車いすテニス男子シングルス3回戦。第2シードで出場した日本の小田凱人選手がブラジルのダニエル・ロドリゲス選手にストレート勝ちを収め、準々決勝進出を果たしました。 試合後に「調子はすごくいい」と好調ぶりをアピールし、「昨日力が入っていたのがすっと抜けていつも通りやれた」と納得の表情を見せた小田選手。 一方で、日本時間1日に自身のSNSで試合がテレビ中継がされないと発言したことについては「1日たってもその思いは変わらない」と思いを明かしました。 注目度はまだ高いとはいえない競技の現状に「基準がメダルがかかった試合のみという感じだと思うので、その基準を全試合映すみたいな感じで。自分が試合するしかないんですけど、口だけではなくて映せるレベルだなと思ってもらわないと何も始まらないのでそこは意識してやりたい」と語った小田選手。 つづけて「知っている人に届けるのではなくて知らない人に届けたい。僕が言わないと誰も始まってくれないと思うし、誰かに任してってこともない」と、18歳ながら車いすテニス界の未来を見据えていました。 小田選手は今大会を分岐点にしたいそうで「パリから変わったなという大会に、10年後20年後思えるようにしたい。小田凱人は知ってるけど試合は見たことがないという人が大半だと思うので、そういう人たちに向けて届けるチャンス」と、明るく意気込みました。 最後に次戦について「勝つ前提で見てもらって、どのプレーでどうやって相手を倒していくかというふうに見てほしい。そういう試合をしたい」と締めくくりました。